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サプライズ

ケンイチくん TV

大河ドラマ「平清盛」再放送!50話「遊びをせんとや生まれけむ」

いつもだったら…
前回までのおさらい…的なものがあってからの本題だったのに…
いきなり年老いた頼盛が登場!
まずそこに”おおっ!”となってしまった

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あのピチピチなニッシーを、ど~したらこんなに老けされるのかと感心してしまう
しかも今更だけど、年老いた演技が上手い!



鎌倉 頼朝の邸  ~壇ノ浦の戦-前日~

館の一室で写経をしている頼盛のもとへ頼朝がやってきた

頼盛「おぉ、これは鎌倉殿。」

頼朝「平家は一の谷の戦、屋島の戦に敗れた後、西へ西へと逃れておる。まもなく…壇ノ浦辺りで戦となろう…。」

頼盛「直々のお知らせ、痛み入りまする。」

頼朝「頼盛殿…そなた、悔いておらぬのか?一門から離れ、こうして一人命永らえることを…。」

頼盛「平家は常に…一蓮托生。」



オープニング
「平清盛」と最終回のタイトル文字が平家の赤になってる!
またここで”おおっ!”となってしまった



~遡って四年前~

伊勢・二見浦 西行の庵

西行は庵で一人読経している
背後に人の気配を感じ、振り返ると…そこに清盛の姿があった

西行「入道様…何故…ここに?」

清盛「ここはどこじゃ?」

西行「伊勢は、二見浦の私の庵にござります。」

清盛「何故さようなところにわしはおる?わしは京の屋敷にて盛国と話をしておったはずじゃ。まだ一月だというに、暑い暑いと言うておったのじゃ…。」

西行は清盛を一周りして眺めた

西行「おそらく…お手前はまもなく、死ぬのでござりましょう…。」

清盛「何じゃ、そういうことか…。」そう言って安心したように胡坐をかいたが…

清盛「何と!」
ようやく事を把握し、驚いて西行を見上げた

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西行「ここにおるお手前は、生霊の如きものでありましょう…。」

清盛「あるまじきことぞ!」



その頃、平家の館では…

清盛が倒れ、苦しんでいる枕辺で平家一門が見守っていた

清盛「熱い…熱い…。」

時子「生田、氷を持て!」

生田「はい!」

生田は氷を持ち、枕辺にやってくる
時子は清盛の額に氷水をかけるが、すぐに蒸発してしまった

重衡「お体ごと水につけた方が良いのではござりませぬか?」

宗盛「それはもう試した。だが、たちまち湯が沸き上ってしまうのだ…。」

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清盛「熱い…熱い…。」



再び 西行の庵

清盛は部屋中を歩き回るが、西行は気にも留めずに白湯を飲んでいる

西行「生霊とは、便利なものにござりまするな…。飲まず喰わず、眠らずとも大事無いご様子。」

清盛「今死ぬということは、皆の志を捨てるに同じぞ。父上や叔父上、弟・家盛、家貞、我が子・重盛、基盛…信西殿、義朝、兎丸。皆の志を受け継ぎ、武士の世を作ることが、わしの背負うた使命!頼朝を倒し、再び福原に都を作るまでは死ねぬ!」

西行「その方々も…皆そうだったのではござりませぬか?やり残したことがある…。果たせなかった思いがある…。皆…無念であったことでしょう…。されど、皆に等しく訪れるのが…死と言うもの。それ故にこそ、人は命尽きるまで、存分に生きねばなりませぬ。そして…お手前ほどそれを体現したお方を…私は他に知りませぬ。」

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涙を流す清盛

西行「嬉しい時、楽しい時も…辛い時、苦しい時さえも…いつ如何なる時も、子供が遊ぶように…お手前は生きた。生き尽くした。お手前の生きてこられた…平清盛の一生…まばゆいばかりの美しさにござりまする。」

未だに涙が止まらない清盛
力強く剣を握っていた手が、少しずつ離れていく

この世への執着を表しているのかな?

ケンイチくんの著書にはこう書かれてあった
「生きることの美しさを追求している西行の言葉に清盛の猛々しい心は静まり、死を受け入れた。」と…



再び 平家の館  

苦しんでいた清盛の表情が穏やかになって…目を開けた
驚く一門
清盛は今まで苦しんでいたことが嘘のようにむくっと起き上がった

清盛「平家の強者たちよ。比類なき我が一門よ、聞くが良い。」

一同は居住まいを正した

清盛「きっと我が墓前に…頼朝が首を供えよ!」

そう言い放った清盛は、少しずつ歩を進め、そのまま後ろに倒れた

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ケンイチくん持参の特殊(?)マットを敷いての怯むことなき、見事な倒れ方!
ここも三回撮影されたとか…(大変!)
「倒れて大丈夫なマットはありませんから…sweat01」と後のファイナルパーティーで磯Pが言ってましたっけ?
ならば何故、このような感じに?ケンイチくんの意向でしょうか?

治承五年閏二月四日  平清盛は、その六十四年の生涯を生き抜いた



その後、西行が館を訪れ、清盛が遺していった青龍刀を戻した
そして…

西行「入道様より方々にご遺言を預かってござります。」

時子「遺言?」

西行「維盛殿、資盛殿…。」 西行が呼びかける
その直後、その声が清盛に変わり、一門が驚く

清盛「維盛、資盛…そなたたちは亡き重盛の血を引くもの。その心根の清さ…己が宝と思って生きよ。」

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清盛「経子…重盛にそなたのようなよき妻がおってくれたことは…救いであった。重盛にもわしにもな…。」

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清盛「経盛、教盛…二人揃って一人前とは、よう言うたものじゃ。これより先も兄弟支え合い、平家の文と武の軸たれ!」

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清盛「忠度…そなたの歌の才は日本一じゃ。わしが認める。」

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ここまできて「あっ、清盛から遠い(接点が薄かった)人から呼ばれるのか…」って思ったら…

清盛「頼盛…きっと守り抜いてくれ。父上と母上と平家の血を…。」 

えっ、何順?座っている順?

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清盛「宗清…何があってもそなただけは、頼盛の忠実な家人でおれ!」

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清盛「貞能…父・家貞と変わらぬそなたの忠義…甲斐甲斐しき働き…忘れぬぞ。」

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清盛「忠清…お前がおらねば当に一門は滅んでおったであろう…。長きに渡り、よう平家の武を支えてくれたな…。」

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清盛「宗盛、知盛、重衡…わしの逞しき倅たちよ。きっと勝て!勝って、勝って、勝ち続けよ。」

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清盛「徳子…そなたほど見事な働きをした武士は、国じゅうどこを探してもおらぬ。あっぱれな娘じゃ!」

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清盛「時忠…そなたなくして平氏は…平家になれなんだであろう…。”時忠あらずんば平家にあらず”じゃ。」 ←そうそうそんな言葉もあったっけ (ρ_;)

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清盛「盛国…いいや…鱸丸。」
清盛は立ち上がり、盛国の前へ行って続けた

「お前はこの平家と言う船に躍りこんだ鱸の如きもの。お前に巡り合えたは、わが生涯随一の恵みであった。」 ←清盛にとって一番太い絆をもった人よね

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盛国は清盛に微笑み、「もったいのう存じまする。」と言って頭を下げた

そして、清盛は時子の前に…
「時子…そなたこそが…わしの紫の上じゃ。」 ←そうそう時子は源氏物語オタクでしたね

時子はコクリと頷く
涙が後から後から溢れてくる
時子は深々と清盛にお辞儀をした

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深キョンはスタパのゲスト出演された時も思い出して涙ぐんでいましたっけ?ケンイチくん同様長い撮影でたいへんだったんだろうな…

ケンイチくんの著書によると…
このシーンのリハーサルでは涙を流してしまったとのこと…
清盛という人間を一年演じてきた自分の感情で感極まってしまったのではと、ご本人の分析
清盛の感情は松山ケンイチの感情ではない。しっかりと一門にの者たちに感謝の気持ちを伝えたいと撮影に臨んだようです



~平家都落ち~


清盛亡き後、源氏は勢いを増し、平家は凋落の一途を辿った

頼盛「宗清…私は鎌倉殿を頼ろうと思うておる。」

宗清「降ると仰せになりますか?」

頼盛「鎌倉殿は聡明なお方じゃ。かつてご自分の助命を嘆願した我が母・池禅尼の恩、決してお忘れではないはず。」

宗清「ならば…私も共に。」

頼盛「ならぬ!そなたにまで、裏切り者の汚名は着せられぬ。」

宗清「承知仕りました。裏切り者の殿について行くなど武士の恥にござります故…。」
断腸の思いで宗清は頭を下げた

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貞能は亡き主君・重盛の遺骨を掘り起こし、鎮西へと落ちて行った

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忠清は独自に平家を守ろうと伊勢平氏の乱を起こしたが、ついに捕縛され、斬首となった

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忠度は一の谷の戦にて討死した

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重衡は大仏焼き討ちを恨む南都に送られ、斬首された

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維盛は一の谷の戦の陣中より逃亡し、出家
のちに那智の沖に入水して果てた

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清盛が世を去って四年後…

源氏と平家は長門国にて、その雌雄を決する戦の最中にいた
世に言う”壇ノ浦の戦い”



平家の船の中

時忠「何としてもこれら三種の神器はお守り参らせる。姉上…いざと言う時には姉上は草薙剣を…。」

知盛が船の中に降りてきた
背中には矢が刺さっている

経子「知盛殿…戦の様は如何にや…如何に?」

笑みを浮かべる知盛
「方々はすぐに、珍しき東男をご覧になることになりましょう…。」

生田「まぁ、かような時に何と悪いお戯れを…。」

笑みをなくす知盛
「もはや、これまで…。」そう言い残して再び船上へ向かった

覚悟を決めた時子は安徳帝を抱き、立ち上がる
「さぁ、参りましょう…。」

資盛は壇ノ浦で奮戦の末、西海に散った

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経盛、教盛は壇ノ浦にてともに入水
最後まで二人、行をともにした

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宗盛は嫡男・清宗とともに入水
沈まず泳ぎ回っているところを捕えられた後に親子共々斬首となった

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経子は壇ノ浦まで、一門と運命を共にした

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建礼門院徳子は後に出家し、一門の菩提を弔った

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時忠は壇ノ浦にてご神鏡を守った功績で死罪を免れ、能登国でしぶとく生き抜いた

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安徳帝を抱いた時子が船の上へ…

安徳帝「尼前…朕をどこへ連れて行くのじゃ?尼前…何としたのじゃ?」

時子「海の底にも都はございましょう…。」

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安徳帝は小さく頷く ←時子の着物を掴む小さな手が悲しさを増す
傍でそれを見ていた生田が泣き出した

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時子は船の縁に足をかけ、安徳帝とともに海中に身を投げ、壇ノ浦の海に沈んだ

知盛「見るべきほどのことをば見つ、今はこれまで!」
そう言って激戦の上、碇を体に巻き付け、海の底へ沈んで行った

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この回のMVPだと思う 圧巻の演技!


剣が海中に沈んでいく…

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そして盛国は…
鎌倉に送られた後、日夜一言も発さず食を断ち、餓死による自害を選んだ

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最期まで手に握っていた宋銭の首飾りは、清盛の形見なのかな?
盛国は誰よりも武士らしい武士だったな

頼盛は平家の血を守り抜いた
そして壇ノ浦の戦の一年の後に、ひっそりとその生涯を終えた



一方、鎌倉 頼朝の邸では…

頼朝が義経からの書状を読んでいる
そして不服そうに書状を家人に手渡す


義経「兄上…何故分かって下さらぬのですか?私は兄上の命に従い、平家一門を海に沈めました。その功で、法皇様から五位の位を授かりました。それはただ、源氏の世のため。私には、謀反の心などないこと何卒…何卒…お分かり下さりませ。」


藤九郎「九郎殿は何と言うてこられたのですか?」

頼朝「恨みつらみが長々と書かれておる。武功のある自分が何故鎌倉に入れてもらえぬのかと…。勝手に都にて任官など受ける故じゃ!」

時政「…して、如何なされまする?」

頼朝は無断で任官した義経を許さなかった



奥州
        
義経「兄上…如何に心を尽くしてもわかって下さらぬのですね…。者どもに伝えよ。東国に恨みのある輩はみな義経に従えと!」

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温厚そうな義経の怒りが爆発!


鎌倉 頼朝の邸

家人「殿、東大寺の勧進の僧が参っておりまする。」

頼朝「御名は?」

西行「西行と申します。」

その名を聞いて顔色を変えないので、”頼朝は西行のことを知らないのかぁ”と思った

西行「願わくは 花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」

頼朝「見事じゃ。何故そうも見事に歌を詠める?」

西行「花や月を見ては、心に感ずるままを、わずか三十一文字に纏めるばかりにござります。」

頼朝「ご謙遜を…。京随一の武士と呼ばれたお方が…。」

ここで”知ってたのかぁ”と分かった

西行「京随一の?お戯れを…。京随一…いや、日本一の武士とは誰のことか…お手前は既にご存知のはず…。」

次の瞬間、西行が清盛に変わる

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清盛「頼朝…我が倅どもがきっとそなたを討ち取る。そしてそなたが首を…きっと我が墓前に供えようぞ!」

頼朝「さて…そうは参りませぬ!」

清盛は笑みを浮かべて言った
「そう言うと思うたわ。しからば頼朝…まことの武士とは如何なるものか…見せてみよ。」

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見つめ合う清盛と頼朝

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清盛の顔は穏やかで、”うん、うん”と頷き、微笑んでいた
言葉とは裏腹に、バトンを渡すのは頼朝だと感じているんだろうな…

一度も共演がなかった頼朝役の岡田くんのリクエストで作られたというこのシーン
次世代に繋げるという感じになった二人の関係
いい終わり方でよかった

西行「では…拙僧は…これにて…。」

次の瞬間、西行に変わった
”今のは何だったんだ?”という感じの頼朝

頼朝「大儀でござった。」

西行は歌に願った通り、桜咲き乱れる望月の頃に往生を遂げた

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清盛の死後、大切な人たちに西行が会い、遺言を伝える
しかも清盛の姿になって…
生涯の友として大役を果たした西行に清盛は感謝しているはず

西行が去った後、頼朝は髭切を手にする

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頼朝「これが…私が選んだ道…武士の栄華へと続く道じゃ!」
決意も新たに頼朝はそう言った



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頼朝は刺客を放つなどして執拗に九郎を追い詰めた

弁慶「殿…どうぞお行き下さりませ。」

義経「弁慶…。」

義経を遮るように弁慶は仁王立ちする

弁慶「これより先は一歩も通さぬ!」

義経は堂の中へ駆け込んだ

義経「兄上…これが我が定めならば…潔く受け入れましょう…。」

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敵の矢が弁慶の頭に刺さった
しかし、全く動じない
敵は恐れをなし、腰を抜かす者もいた

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義経「されど…源氏の世に捧げるこの命…決して無駄にはして下さいますな!」

そう言って義経は自決した

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後白河院御所

頼朝は三十年ぶりに上洛した

頼朝が平伏すると、御簾が少しずつ上げられた
後白河院は立ち上がり、頼朝の前に座った
近臣が双六盤を二人の間に置くと、後白河院は何も語らず賽を振り、駒を進めた

頼朝との双六はさほど心躍るものでなかったのか…
この一年余り後…日本一の大天狗・後白河院は六十六年の生涯を終えた

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そして頼朝もその九年後に死に…

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その後、室町に幕府が置かれ、足利の世となってようやく…
清盛がその礎を築いた国と国との交易が行われることとなった



ストーリーは続いているがエンドロールが始まる…オープニングテーマにのせて…

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兎丸「清盛!」 ←兎丸~~~!数日前のことなのに、もうすでに懐かしいよ

その声に清盛が振り返る

兎丸「来とるんやったら来とるって早う言わんかい!」

六波羅の館の扉が開き、広間へ…

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そこには一門が勢ぞろいしていた

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清盛はいつものように一門の前を通って座に行き、皆を見渡した

一人一人がアップに…
あっ、重盛がいる!嬉しい!!

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家盛、基盛はさすがにいないかぁ…down
みんな笑ってるよ…  

時子「海の底にも…都はござりましょう…。」 

うんうん、本当にあった 海の底でも”平家は常に一蓮托生!”

”平家滅亡”という悲しい史実を、こんな形でハッピーエンドにして下さった製作の方々に感謝です

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ラストシーンはトップシークレットで撮影されました
キャストの皆さんは、すでにアップされていて、ケンイチくんがたった一人で臨んだシーン
しばらく晩年を演じていたので、口角が下がり、衣装を着てもメイクをしても平太にはならなかったのだとか…
平太の映像を見てトライするも何かが足りない…というより何かが多い
清盛がそれまで抱えてきたものが多いのだと気づいたケンイチくんは、思考も感情表現もすべて止めて、ただカメラを見た
確認した映像に映っていたのは”何も抱えず野良犬のように、何にも束縛されない平太だった”とケンイチくんは語っていました

希望は今しかない
幸せは今だ
笑顔は不変ではない
夢中になって生き尽くす事で笑顔が生まれてくるのだ

これが清盛が人生の最期に感じたことだとも語っています


またいつの日か再放送されることを期待して…           end

大河ドラマ「平清盛」再放送!49話「双六が終わるとき」

平家の館

平家にとって憂鬱な年明けでだった

宗盛「父上…新しき年の寿を申し上げます。」(一同平伏)

そこへ忠清が息を切らし、入ってきた

忠清「申し上げます!鎮西にて菊池隆直が謀反にござります!伊予の河野通信もまた…。」

続いて宗清も…

宗清「申し上げます!春日大社に逃げた南都の僧が重衡様を差し出せと騒いでいるとの噂。」

前年暮れの南都焼き討ち以来、天下の人心は平家から離れていた

そこへ頼盛もやってきて…

頼盛「申し上げます!上皇様のご容体芳しからず。悪化の一途にござります!」



池殿

高倉院「徳子…。」

徳子「はい、ここに…。」御簾の外に控えている

高倉院「朕は…もう逝かねばならぬようじゃ…。」

徳子「お気弱なことを…。」

高倉院「朕が死ねば…ますます世は乱れよう…。されど、朕の気がかりは…徳子…そなたじゃ…。我が后であったこと…入道の娘であること…これより先も…何かと利用しようとする者がおろう…。」

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徳子は御簾の中に入り、枕辺に座って高倉院の手をとった

徳子「王家も平家もござりませぬ。徳子には、王家よりも平家よりも…上皇様が大事にござります。」

高倉院は徳子に微笑みかけ、起き上がる

高倉院「笛を…。」

高倉院は吹こうとするが音は出ず、息が漏れる音だけ…

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徳子「あぁ…何と美しい音色にござりましょう…。」

二人の目からも涙が零れた

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その後、高倉院は御年二十一の若さで世を去った

そしてそれは…後白河院が天の君として政の場に戻ってくることを示していた

後白河院「清盛、久方ぶりじゃな。」

清盛「高倉の上皇様が身罷られましたこと、心よりお悔やみ申し上げます。」

後白河院「一年余りの幽閉暮らし…まずまず楽しくもあった。心残りは…新しき都とやらを、しかと見られなんだことじゃ。」

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後白河院も老人シミが出てきたね~

後白河院「東国武士がまず謀反。諸国がそれに従い、寺々の僧兵も不穏。その上、朝廷の内は麻の如くに乱れ…何とも絵に書いたような四面楚歌ではないか。かようなことになるなら政変など起こすのではなかった…と思うておろう…。」

清盛「さようなことは…。」

後白河院「思うておろう!」

後白河院は声を荒げた

ずっと平伏していた清盛が後白河院の顔を見て、顔色を変えた
やっぱりだいぶ変わってしまっていたからかな?

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後白河院は清盛に向かって二つの賽投げ、言った

「困ったことがあれば何でも申せ。何しろわしは頂に立つ者。如何なる事でもしてやれるでな…。」



池殿

時子は徳子のもとへ向かった

時子「此度のこと、心よりお悔やみ申し上げまする。かようなときに申し上げにくいのでござりまするが…我が夫・清盛入道よりの言伝にござります。かくなる上は法皇様の後宮に入ってはいただけませぬかと…。」
   
徳子「お断りいたします。」(即答)
「さようなことを無理強いなされるのであれば、徳子は出家致しします。母上…上皇様だけが、私の光る君にござります。」

調べたところによると、両親に従順だった徳子がこのことだけは従わなかったらしい


その後…

時子「あぁ言われてしまうと、返す言葉がござりませぬ。」

清盛「また別の打つ手を考えるまでじゃ。」

時子「もうよいではござりませぬか?あの日、光らない君がここまで昇られたのです。これ以上の高望みはなされますな。」

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清盛「気楽に言いおって…。」

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時子「気楽に参りましょう…。」そう言い、琵琶を奏した

弾き始めたところで、時子がクスリと笑った

清盛「ん、何じゃ?」

時子「久方ぶりに”源氏物語”が読みとうなりました。」

清盛「ふん、可笑しな奴じゃ。」

時子は再び琵琶を奏し始めた

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縁側に座る二人は、どこにでもいるような長年連れ添った老夫婦って感じ
あんな動乱を生き抜いて、この国の頂を勝ち取った人たちには見えない


回想)第七話「光らない君」

時子「もぅ!雀が飛んでいってしまったではないですか!」

清盛「おぉ!雀の子あんなに急いでどこへ行く!腹が痛いし、厠は遠し…。」


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鎌倉 頼朝の邸

その頃、鎌倉に居を構えた頼朝のもとには次々と平家の家人たちが降伏してきた

実平「昨年降伏致しましたる梶原景時にござります。」

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藤九郎「景時とやら、面をあげよ。」

頼朝「おぉ!そなたは…。」

景時「恐れ入りましてござります。」

頼朝「平家方の武将でありながら何故、我らを見逃した?」

景時「あの石橋山で貴方様を一目見て、天下を治める器のお方と…見極めましてござります!もしも許されますれば、頼朝様の家人の末座にでも…お加えいただきとう存じます。」

頼朝は振り向き、藤九郎に目くばせし、頷いた

藤九郎「梶原景時を鎌倉殿の御家人に加える!」

景時「御家人?」

藤九郎「この頼朝様に謁見叶い、主従の礼をとった家人のことじゃ。ここにおる方々も皆そうじゃ。しかし、そう堅苦しいことにあらず。要は御家人たちは殿をお支えし、お守りする。殿は御家人たちの働きに報い、皆を守る。この約束事こそが、この新しき仕組みの要じゃ!」

景時「ははっ。」

時政「感無量じゃな。あの生白きお方が東国の荒武者どもをここまで見事に纏め上げた。」

政子「平家を恐れず、殿に賭けられた父上のご決心もまた…お見事にござります。」

時政「もとよりあのお方には備わっておったのであろう…天下を治める才が。」




上西門院御所

統子の邸にて上皇様崩御を悼む歌会が催されている

そこに西行も呼ばれていた

歌会が終わり、西行が座を立とうとすると…どこからか歌が聞こえてきた

「西へ行く しるべと思ふ月影の 空たのめこそ かひなかりけれ」

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満開の梅に振る雪がステキ

西行は声の主を探した

…と、扇で口元を隠しながら白髪の女性が現れた

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西行「堀河殿!生きておられたのですか?」

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堀河局「失敬な…。」 ( ´艸`)プププ

西行「ご無礼を…。」

堀河局「先ほどの歌は…かつてあなた様が…私のもとへおいで下さらなんだ時に詠んだもの…。西行殿…こうして恋の歌など詠み交わす世は…もう長くは続かぬやもしれませぬな…。雅の花開いた平安の都は…もはや…。」

西行はそっと歩み寄り、堀河局の手を握った

西行「では…今宵は存分に楽しみましょう…。」

堀河局「この…生臭坊主。」

僧になっても…年老いても…西行の女好きは変わらない
それと堀川局のツンデレも… ( ´艸`)プププ


その後、西行は清盛のもとを訪れ、庭で家人たちが相撲を取っているのを眺めながら
堀川局のことを語っている模様

清盛「…して、まこと楽しんだのか?」 ( ´艸`)プププ

西行「滅相もない。夜通し、歌合せをしたまでにござりまする。」←えっ、そうなの?

清盛「まことか?」←うんうん

西行「何十年修行したところで、人の性根は変わらぬもの。お手前もまた…これだけ追い詰められてもなお、起死回生を図っておられる。」

清盛「無論じゃ。わしが諦めれば、まことの武士の世はできぬ。」

西行「東国で挙兵した源頼朝は…鎌倉に入り、町づくりをすすめておるそうにござりまするな。次々と住まいや道が整えられ、これまで漁師や百姓しかおらなんだ鎌倉が…大層賑わっておるそうにござりまする。」

清盛はあの日のことを思い出した

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後白河院御所

清盛は後白河院を訪ねた

後白河院「清盛、かような夜更けに何用じゃ?」

清盛「法皇様に、お願いの儀があって参りました。何卒…この私と双六を一番、お願い致しとうござります。あの時と同じ約束にて…。」

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後白河院「あの時?」

清盛「負けた者は、勝った者の願いを必ず一つ…聞き届けるという約束にござります。」

清盛が先に賽を振り、駒を進めた

清盛「驚いたものにござります。初めて貴方様にお目にかかりました時は…。」

(回想)第九話「二人にはみだし者」

雅仁はものすごい形相で清盛の嫡男・清太を睨み、双六盤を清太にぶつけようとした


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雅仁「せっかく楽しんでおったものを…幼子であっても許さぬ!」

清盛「おやめくださりませ!」

雅仁「脆いものぞ…親子の絆など…。」

清盛「平氏は王家とは違いまする!」

雅仁「だが…そなたにも流れておる…王家の血が…。白河院の血が…。」

  
清盛「あれが…始まりにござりましたな…。貴方様と私の…長い長い双六遊びの。」

後白河院が賽を振った

清盛「それから十数年の後、貴方様は大きく駒を進められました。」

後白河院「あれはわしにもとんだ珍事であったわ。」

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清盛「流石に帝となられた貴方様には、翻弄されるばかりにござりました。」


(回想)第二十話「前夜の決断」

後白河院「たとえ勝っても…そちの思い通りにはならぬ!朝廷の番犬としてこき使われたまま、志半ばで死んでゆくのじゃ!」


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清盛「平氏は…必ず勝って見せまする!この戦にも…貴方様との勝負にも…。」 

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清盛「あの日…わかりましてござります。貴方様は、私に昇って来いと仰せになっていると…。ご自分と互角に渡り合えるところまで…昇ってきてみよと…。」

後白河院「やがて公卿になったそなたはわしを蔑ろにし始めた。」

清盛「蔑ろとは人聞きの悪い。付かず離れず…と言うことにござります。」

  

(回想)第三十一話「伊豆の流人」

清盛「やめよ~!」と輿を押し出す


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後白河院「読めたぞ。そなた、朝廷を思うままに操るつもりであろう…。」

 

(回想)第三十二話「百日の太政大臣」

後白河院「どこまで昇ろうと。番犬のまま死んでゆくのじゃ…。」

清盛「修羅の道を歩んできた故にこその心地。存分に味わい尽くすしますぞ。」


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後白河院と清盛は笑んだ

 
(回想)第三十四回「白河院の伝言」

後白河院「生きて戻ったか…。」


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清盛「勝手に死んだりは致しませぬ…。まだ終わってはおりませぬ故…貴方様との双六遊びが…。」

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(回想)第三十八回「平家にあらずんば 人にあらず」

後白河院「そういうそなたをわしは喰おう…。わしはそなたの野心など、全て喰い尽くせる者ぞ!」
 

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清盛「どうぞお召し上がり下さりませ。すぐに貴方様のお腹を破って出て参りましょう…。」 

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(回想)第四十四回「そこからの眺め」

清盛「立ち去れ!お立ち去り…下さりませ…。」
 

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後白河院と清盛の双六は、いつの間にか夜が明け、外は明るくなっていた

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後白河院「合わせて七以上の目を出さねば、わしの勝ちが決まる。」

清盛は賽を振った
出た目は一と六

このシーンの賽の目は一発で出たとのこと
そのことについてケンイチくんの著書からの抜粋を載せておきますね
「本番には何か見えない特別な力が働く時がある。それを神様と言ったりするのだがその神様が力をくれたような気がした。」

しかし…後に磯Pがファイナルパーティーで明かしてくれました
「あれは出るように細工をしてあった。」と…
そして「松山くんたちに伝えてなかったから、ものすごく喜んでいた。」と… ( ´艸`)プププ
目が出た後も平然と演技を続けていた二人でしたが、心の中はガッツポーズだったのかもしれませんね…


後白河院「…して、何が望みじゃ。」

清盛「法皇様と平清盛の双六…本日を持って、最後として頂きとうござります。我ら武士は王家の犬と呼ばれ、生きて参りました。保元の戦も…平治の戦も…王家朝廷の命により武士同士が戦わされて参りました。されど…もはや平安の世は、終わりを告げようとしております。これより先は武士同士が、覇を争う世となりましょう…。武士はもはや…王家の犬ではござりませぬ。」

後白河院「さようか…もうさようなところまで辿り着いておったか…。」

清盛の目から一筋の涙が伝う
清盛は一礼をして、後白河院の前から去っていった

去っていく清盛の背中をいつまでも見送る後白河院 ←すごく寂しそう…

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もう清盛と(人生の)双六ができないから?清盛と対峙できないから?



平家の館

清盛は珍しく青龍刀の手入をしている

清盛「盛国…この辺りを…平家の新たな本拠として作り直そうと思うが…どうじゃ?同じようなものを源頼朝が鎌倉に作っておる。これを攻め、奪うための本拠じゃ。」

盛国「よきお考えと存じまする。」

清盛「しっかし暑いのう…。」

盛国「暑い?一月にござりまするぞ。」そう言って笑った
   
清盛「そうか…そうじゃな。」



伊勢・二見浦 西行の庵

西行は庵で一人読経している
背後に人の気配を感じ、振り返った
そこには何故か清盛の姿が…

西行「入道様…何故ここに?」

清盛「それが…わしにもわからぬのじゃ。」



ちょうど同じ頃、平清盛は熱にうかされ悶え苦しんでいた

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清盛「熱い…熱い…。」


今回は時子、後白河院との思い出を振り返っていましたね
懐かしい…、懐かし過ぎる!
二人とも長きにわたって清盛と密に接してきた方だもの

とうとう清盛の死が…直前に!
あと一回…寂しいよ~ (ρ_;)

大河ドラマ「平清盛」再放送!48話「幻の都」

平家の館

清盛は忠清に言われたことを思い出していた

(回想)(四十七回)
忠清「殿ご自身が、もはや武士ではござりませぬ!」


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盛国はそんな清盛の姿を見て、何か思うことがあったみたい
…と、庭にいた忠清に声を掛けられた

忠清「盛国殿…介錯を頼む。」そう言って刀を差し、盛国は受け取った

忠清「殿のなさってきたことを根底から覆す無礼を申し上げた罪。生きて償えるものでは…。」

盛国は忠清の左胸に腕を突き出し、言葉を遮った

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盛国「平家の武の軸は、忠清殿そなたじゃ…。これよりいよいよ平家に抗う者を討ち、平らげねばならぬ。その時…そなたがおらんで何とする!」

盛国は忠清に刀を返し、続けた

盛国「生きて…平家を…殿を…お守り致そうぞ。」

忠清は刀を受け取った



鎌倉 頼朝の邸

平家方の武将・大庭景親が降伏してきた

頼朝「斬首の上、晒し首とせよ。」 

富士川の戦から帰り、鎌倉に入った頼朝は東国武士を配下に置くべく、とりかかっていた


武士たちの所領を安堵し、手柄を立てた者には相応の土地を与える。そのような仕組みを作り始めた

頼朝「では、早速ながら…常陸の佐竹攻めの件じゃ。出陣は明日とする!」

家来「恐れながら…明日は日が悪うござります。日延べなさるべしと…。」

頼朝「明日こそ”平家を討て”との以仁王の令旨が届いた吉日!きっとこの日に出陣いたす!皆、我に従え!」

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福原

高倉院は病に伏していて、芳しくない様子
清盛が見舞いに訪れてた

徳子「一向にご快方へ向かう様子がござりませぬ。各地で源氏や寺社が謀反に及んでいること、大層お気に病んでおられます。」

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清盛「富士川は不覚でござったが、それら葉武者や悪僧どもはきっと…取り鎮める所存。まもなく新しき内裏が落成致しまする。さすれば、次第に政の要は、この福原に移りましょう…。上皇様には一日も早くご快癒なされ、存分に力をふるって頂きとう存じます。」

徳子「父上…私は何よりも…上皇さまのお体が大事にござります。上皇様の病…此度の俄かな遷都がもとであるならば…私は…。」




内裏 朝議

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経宗「源氏に加え、諸国の寺社にも謀反の兆しがあるが…。」

兼実「還都…するほかないのではござらぬか?

基通「福原を都とするをやめ、再び先の平安京に戻ると申すか?」

頼盛「遷都してまだ半年にもなりませぬぞ!」

兼実「今、平安京を攻められたら何とする。延暦寺・興福寺・園城寺。四方八方から攻め込まれたならば防ぎようがござらぬ。」

経宗「やれやれ…前の棟梁・小松殿重盛卿ご存命の折は、まだ秩序が保たれておったものでおじゃるが…。」

公卿「さよう…。小松殿が身罷られて後にござりますなぁ…清盛入道が悪行を極められたのは…。」

兼実、経宗ら公卿たちが立ち上がり、朝議の場をあとにした

去っていく公卿たちの背中に向かって…
時忠「まもなく福原に新しき内裏ができまする。我ら平家が作り上げた新しき都。捨てることなど断じてござりませぬ!」

四名も平家の面々が揃っているのに、すでに聞き入れてもらえないどころか嫌味まで言われて…
しかも棟梁・宗盛に至っては一言も発してない




福原

広間に一門が勢ぞろい
その光景に動揺する清盛

清盛「何事じゃ?」

宗盛「私が一門を集めましてござります。」

知盛「一体…何用か…我らもまだ聞いておりませぬ。」

清盛が座につくと、宗盛が清盛の前に座った

宗盛「父上…何卒、都還りをなさって下さりませ。」

驚きのあまり立ち上がる清盛

清盛「還都…せよと?福原を捨てよと申すか?」

宗盛「はい。遠江より東の国々が草木に至るまで頼朝に靡いていること、ご存知にござりましょう…。」    
   
清盛「上皇様の御名により、追討の宣旨を出しておる。」

宗盛「富士川の戦の敗走よりこちら、寺社までもが旧都を狙っておりまする。」

清盛「恐れるほどのことはない。」

宗盛「上皇様の病は未だ癒えず…。」

清盛「此度の遷都には関わりなきこと。」

宗盛「朝廷は…。」

清盛は宗盛を蹴り倒した

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清盛「都還りはせぬ!」

時忠「宗盛、義兄上のお気持ちが分からぬか?福原の都は、義兄上の人生の全てぞ。」

清盛「たとえ武士の世と呼べずとも…わしの出会うた身内、敵味方、友、師…皆の生きた証が…この福原なのじゃ!捨てるわけには行かぬ!」

宗盛「それでも!それでも…私は都還りして頂きとうござります。」

時忠「宗盛…それでも棟梁か!」

宗盛「棟梁故にござります!私が生まれた折、父上は神輿に矢を射た咎で、獄に入っておられました。また、忠正の大叔父上の斬首の折、私は竹馬を作って貰えることができず…。その上、何も知らずに死出の旅に出られる大叔父上に…ひどいことを言うてしまいました。」

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回想(二十三回)「叔父を斬る」
   
清三郎「大叔父上!竹馬はできましてござりまするか?」   

忠正「あぁ…すまぬ。」

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教盛「おい、何を言うておるのじゃ?」←うんうん 

宗盛「また、年が明ければ元服と言われていたものを…俄かな平治の戦により早まり、まともな元服の儀も行われませんでした。その戦で源頼朝と対峙し、恥曝しにも腰を抜かし…。」
   

回想(二十七回)「宿命の対決」

清盛「本日より「宗盛」と名乗るがよい。」


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宗盛「また…捕えられた頼朝に、つまらぬ悪口をたたきつけ、おばば様に叱られたのも…私にござります。私は…重盛の兄上とは比べ物にならぬ…出来の悪い男…。拙い棟梁でござりましょう…。それでも私は…平家の棟梁でござります!平清盛の子でござります!私が一門の役に立てる事があるとすれば…今、この時!父上をお諌めすることにござります!帰りましょう…父上。平安京に…六波羅に…。平家がすっかり孤立してしまわぬうちに…今は堪えて…都還りを。何卒…都還りを決めてくださりませ。」

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しばらく泣き続ける宗盛
その間、清盛を見つめる一門一人一人のアップが映し出される
考え込む清盛
重盛の「忠ならざれば孝ならず…」の時も、息子の涙ながらの訴えに行動しなかった清盛
そして今回も…
歴史上の武将たちが頼朝の命を助けた一件は、悪い手本にしているけれど…
慈悲深い人だったのかな…




福原

福原に安徳帝のための新しい内裏が落成した

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清盛「帝の御ために建立した新しき内裏。福原の都の内裏にござります。今年の五節はこの新しき内裏にて行いまする。」




その後、内裏では…

経宗が血相を変えて駆け込んできた

経宗「清盛入道が還都の意向を示したそうでおじゃる!」

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一同「おぉ!」

兼実「まことにござりますか?」





福原  

”五節の舞”を献上
舞姫たちが舞や歌を披露

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舞姫の歌を聞きながら、清盛の脳裏に浮かぶのは若き日のあれこれ…

(回想)第二話「無頼の高平太」

清盛「俺は…王家の犬にはならぬ。」


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清盛「野良犬の声が…この面白うもない世を変えるまで…面白う…生きてやる。」

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(回想)第十六話「さらば父上」

忠盛「武士の世を…作るためじゃ。武士が頂に立つ世を…。それがため…我らは太刀を振るってきた。それがため…武士は…今の世に生きておるのだ!」


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(回想)第三十五回「わが都、福原」

清盛「都を海近くに持ってくる。我ら…平家の都をな…。」


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清盛「先例大事の朝廷の枠に囚われて国作りをしておる暇は…もはやない。国の形を密かに作り上げ、それをこの国のあるべき姿と示す。それこそがわしの見出した答え。」

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(回想)第四十四回「そこからの眺め」

清盛「ついに武士が…この国の頂に…立ったのじゃ。」
 

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(回想)第四十六回「頼朝挙兵」

清盛「ここはわしの世じゃ。武士が頂に立つ世じゃ!」

 

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(回想)第四十七回「宿命の敗北」 

忠清「殿ご自身…もはや武士ではござりません…。殿が目指した武士の世は…武士のままでは作れぬものにござりました。」

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(回想)第十七話「平家の棟梁」

清盛「武士の世を…目指す!平家一門の志と、心得よ!」
 

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涙を流す清盛

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そして…

一人、荒れ果てた福原に…

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そこへ桃李、子兎丸、兎丸の家来たちが訪れた

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小兎丸「俺はここに残るで。ここでお母と、豊藤太と荒丹波と麒麟大夫とでお父の志を守る。」

清盛はゆっくりと立ち上がり、頭を下げた
小兎丸は小さく頷いて去っていった

清盛はついに、本拠として十年余りを過ごした福原をあとにした
清盛が夢見た福原の都は、わずか六月(むつき)で幻となった

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その後、平家の館では…

清盛「知盛、近江・伊賀・伊勢の謀反人どもを討ち平らげよ。」 ←これがあらぬ方向に

知盛「承知!」

清盛「重衡!そなたは山法師の一部が源氏と結びついた様子。これらを攻め、取り鎮めよ。」

重衡「承知仕りました!」

その後、庭先で考えごとをしている清盛に時子がそっと近づき、隣に座る

時子「何をお考えにござりまするか?」

清盛「何をしてきたのかと思うてな…この何十年…。武士の世とは…何であったのかと思うてな…。」

もはや平安のゴッドファーザーではなくなっている
時子も悲しそう…



一方、鎌倉 頼朝の館では…

政子「何をお考えにござりますか?」

頼朝「私は未だ、測りかねておる。あのお方が目指した武士の世とは…まことの武士とは…如何なるものであったのか…。」

藤九郎「ご無礼を仕ります。」そう言って藤九郎が義経と弁慶を連れてきた

頼朝「九郎…。」

藤九郎「富士川の戦の後に対面されてよりこちら、ご兄弟でごゆるりとお話される機会をもたれておりますまい。」

頼朝「おぉ、そうであった。さぁ…。」

義経「まず、お尋ねしたき儀がござります。」

頼朝「申すがよい。」

義経「何ゆえ此度、挙兵をご決心なされたのですか?」

頼朝「さて。一言では難しいが…つまるところは…亡き父上の武を証立てるため…とでも言おうか…。」

義経「父上の武…。」

頼朝「我らが父・義朝と…清盛入道はお若き頃より切磋琢磨してこられた。源平二つの武家の棟梁として育ち、ともに戦い…ともに歩んでこられた。武士の世を目指して…。されど…同じものを目指して…ともに歩んでいるはずだった父上と清盛入道は道を分かつこととなった…。父は起死回生を狙って、平治の戦を起こした。…が、その顛末は…知っての通りじゃ。その後、清盛入道は太政大臣にまで昇り、政をしておるが、今は武士の世とは名ばかりの平家の世じゃ。私は力で平家を倒し、その上に作る!今度こそまことの武士の世を…。」

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弁慶「ぜひともそうしてくださりませ!さすれば、先々代の源氏の大将も浮かばれましょう…。あぁ~これは、ご無礼を…。」

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義経「弁慶は我ら兄弟よりも、早うから存じて居るのです。我らが祖父のことも、父のことも、清盛様のことも…。」

頼朝「ほぅ…聞いてみたい。」

弁慶「では…あれはまだわしが叡山の僧だった頃…。」と…話し始めた
清盛が神輿に矢を射たこと、蟄居の際、訪ねてきた鳥羽院に「神輿を射た時の如く、朕を射てみよ」と言われ、弓を引くマネをしたこと… 

政子「乱れた世に報いられた矢…。」

頼朝「それを…あのお方はやり続けてきたのか…。朝廷に入り込み、その仕組みそのものを壊し、変え、そしられながらも新しき都を作る…。それらは…すべて・・・。」
   
頼朝はその時わかった
別れ別れになったかに見えた義朝の道と平清盛の道は再び一つになると…
そしてそれこそが自分の務めであると…




内裏
 
兼実が血相を変えて内裏に走りこんできた

兼実「東大寺の伽藍を含む南都の寺がすべて焼き尽くされ、灰燼に帰したというは…。」

経宗「あぁ…まことじゃ…。」

兼実は驚きのあまり膝から崩れ落ちた ( ´艸`)プププ

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南都(興福寺)

南都の僧兵が京に攻め入ると聞いた清盛は、重衡に命じ、その鎮圧に向かわせた

重衡「放て~!行け~!」

風の強い夜でだった…



平家の館

宗清「何ということにござりましょう…。こればかりはいかなる言い分も通りますまい。」

知盛「重衡とて、大仏様まで燃やすつもりはなかったでしょう…。」

宗盛「さよう…強き風に煽られたのでござりましょう…。」

清盛「それこそが…もはや運が尽きたということよ。天は…平家を見放したのじゃ…。」

静まり返った中に重衡が颯爽とやってきた

重衡「父上、重衡、南都を攻め、悪僧の首、四十九を討ち取り、また一人を生け捕りにしましてござります!思いがけず、火が風に煽られ、伽藍を焼き尽くしてしまいましたが…何、天もお許しくださりましょう…。」そう明るく報告した

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僕、偉かったでしょ?とでも言いたそうな重衡の無邪気さに清盛は…もう怒る気にもなれないかぁ…

重衡は続けた
「我らが焼いたは仏にあらず!仏を盾に狼藉を働く不埒者にござります!これを抑えられるは…我ら平家のみ!どこにも劣らぬ、強き武門の我らをおいて他にはおらぬと…世に…示しましてござります!」

その言葉を聞いた清盛は「もう…ダメだ」と言わんばかりに目を閉じた

清盛「重衡…。」

そう言ってゆっくり立ち上がり、ゆっくりと重衡の前まで進んだ

清盛「ようやった…。」

何か起こりそう…と俯いていた一門がその言葉に顔を上げ、清盛を見た

清盛「ようやった…。」←大事なことなので二度言います的な?

重衡「はっ!」

ゆっくりと庭に向かって歩を進める清盛

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この時すでに、平家の世はもう終わりだと確信したんだろうか…
まだ自分が健在なのだから挽回できると思っていたんだろうか…
でも…何かを間違えてしまったとは感じたよね…

ここのところ回想が多いと感じます
ラストに向かってリンクさせたいのかな?
今回AKIも清盛、宗盛、弁慶とともにタイムスリップしてきました
毎日放送ということで、ものすごいスピードで時代が過ぎ去っていく今回の放送
記憶は新しいはずなのに、やっぱり懐かしく、感無量になってしまうのは何故でしょう…

大河ドラマ「平清盛」再放送!47話「宿命の敗北」

福原  

清盛「源氏の御曹司の挙兵に各地の源氏が勢いづいておると聞く。直ちにこれを取り鎮めよ。そして頼朝を追討せよ。総大将は維盛…そなたじゃ。」

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貞能「おそれながら…御年二十三の大将とは…。」

清盛「維盛は我が孫ぞ。これしきの戦を仕切れずに何とする。」

清盛「忠清が軍師となりこれを支えよ。」

忠清「承知仕りました。」

清盛「何としても頼朝を捕え、この福原に引きずって参るのじゃ。」

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清盛が孫・維盛を総大将に任命したことが、そもそもの失敗だと思う(おごっていたのかな?)
維盛は武芸をほとんどしてこなかった…本人も好きではないと言っていた
ここ何十年も敵らしい敵がいなくて、腕試しすらできていない孫世代
清盛はそれに気づいてないのかな?忠清を付けておけば大丈夫だと思っていたのかな?
そういえば…宗盛初陣の時ですら何もできず、腰を抜かしていたっけ?



石橋山    

その十日余り前
頼朝は平家打倒を目指し、兵力を集めるべく東へ向かった
しかし三浦の兵と合流する前に平家方の大庭景親、伊東祐親の大軍に阻まれ、惨敗を喫した


その後、頼朝一行は石橋山山中の洞窟で息を潜めていた
景親ら追っ手が迫っていた

大庭「頼朝め、この辺りに潜んでおろう…。どうもこの倒木が怪しい…。」

景時「待て。拙者が見て参ろう…。」

その声を聞き、頼朝は髭切に手をかけた
洞窟を覗き込んだ梶原景時と視線が交差した

大庭「景時殿、如何じゃ?」

景時「蝙蝠ばかりで誰も居らぬ!向こうの山が怪しい!参ろう!」
そう言って立ち去っていった

景時がなぜ頼朝を捕らえなかったはわからないけれど…
この人のこの行動が歴史を変えたことは間違いない
歴史上振り返れば、そういう史実がいくつかありましたよね



奥州 平泉

頼朝の挙兵の知らせは、平泉にいる弟・九郎義経にも届いた

義経「秀衡様、何卒私に兵をお授け下さりませ。挙兵した我が兄・頼朝のもとへ、はせ参じとうござります。」

秀衡「ならぬ。」

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義経「何故にござりますか?」

弁慶「おそれながら…主・義経、挙兵の暁には平泉の武力、財力存分に使うがよいと…。」

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秀衡「今駆けつけたところで、そなたの戦の才をよいように使われ、捨てられるだけじゃ。下手をすれば…命さえなかろう…。それより…今しばらくこの平泉に留まり、争乱の成り行きを見守るがよい。」
   
義経「兄は…石橋山とやらで大敗を喫したと聞きまする。私は…兄を見捨てられませぬ。」

秀衡「運も度胸もなくては勝てぬが戦と言うものじゃ。」 ←運は大事!

弁慶「よし、分かった!殿、わしの頭の真上にあるこの的の中央を射抜いて下され。これを成し遂げれば我らの運と度胸…秀衡様も得心して下さりましょうぞ。」

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秀衡「断じて逃げるでないぞ!目を閉じることも許さぬ!」

弁慶「いわずもがなにござる!さぁ、射抜かれよ!我ら主従の運試し!度胸試しじゃ!」

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秀衡「あきれた主従じゃ…。」

弁慶はというと…目を見開いたまま、前にバタリと倒れ込んだのよね…当然かぁ 



福原

維盛「ようやく追討軍の陣立てができましてござります。速やかに旧都にて戦支度にかかります。」

清盛「忠清、頼んだぞ!」

忠清「ははっ。」

清盛「宗盛、鎮西は何とする?」

宗盛「貞能に任せましてござります。」

貞能「これより鎮西に赴き、種直と共に事を鎮める所存。」

清盛「さて…この福原に造る新しき内裏のことであるが…時忠、紫宸殿の障子の件はどうなっておる?」

時忠「代々の帝の里内裏となった…東三条殿のふすま障子の図柄と同じく、山水がよいのではないかと言うこと…。」

清盛「さようか…大嘗会まであと二月足らずじゃ。急ぎ進めよ。」

時忠「承知仕りました。」

教盛「このまま…遷都を推し進めるおつもりにござりますか?」

清盛「無論じゃ。」

重衡「おそれながら…各地の謀反は、此度の俄かな遷都と無縁とは思えませぬ。ここでまた新しき内裏のために財を擲てば、ますます不満が募るのではござりますまいか?」

知盛「今は戦のことのみ、考えるべきと存じます。」

清盛「ここで都造りを諦めることは、戦に負けるも同じぞ!烏合の衆の挙兵なんぞに惑わされてはならぬ!我が国造りを成し遂げることこそが、まことの勝利と心得よ。武士とは勝つことじゃ。如何なることをしても…勝ち続けることじゃ。」

清盛を相手に意見が通る人など、今は一人もいない
清盛の意のままに従い、行動するだけ…



平家の館

平家の総大将・維盛とその軍師・忠清は六波羅に留まり、出陣を巡って議論を繰り返していた

維盛「すぐに出陣じゃ。」

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忠清「なりませぬ。」

維盛「何故じゃ。もう福原を出て七日ぞ!」

忠清「日柄がよろしくござりませぬ。今は十死一生の日。ここで出陣しては、到底生きて帰れる見込みがござりませぬ。」

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維盛「もう我らは福原から出陣しておる。何故、途上の六波羅で日柄を云々することがある?」

忠清「戦とは命を懸けるもの。大将たるもの…神仏のご加護を願い、その思し召しを知るが肝要と存じます。」

維盛「こうしてべんべんと長居することこそ、兵たちの士気を下げよう…。いざ出陣じゃ!」

忠清「はっ。」 

不満はありつつも大将に従う忠清だった



頼朝の鎌倉の陣      

政子「殿!」

頼朝「おぉ、政子!着いたか!」

政子「はい!ご無事で何よりにござります!石橋山での敗走の知らせを聞いた時は、尼になる覚悟まで致しました!」

頼朝「おい、勝手に殺すでない。」  ( ´艸`)プププ

藤九郎「殿、申し上げます!平家の追討軍が三日前に駿河国に入ったとのこと!」

頼朝「いざ出陣じゃ!」



富士川東岸 源氏の陣

頼朝の軍は富士川の東岸に布陣し、武田信義率いる甲斐源氏二千騎と合流した

そして西岸に布陣する平家軍と富士川を挟んで対峙することとなった



富士川西岸 維盛の陣

維盛軍は兵の多くが脱落
兵糧も不足
兵の士気下がっていた

資盛「四千の兵を率いるには、兵糧が不足しておりましたな。」

維盛「仕方あるまい。多くは途上で駆り集めた兵じゃ。」

資盛「逃げ出す兵があとを絶ちませぬ。今や半分の二千騎にござります。」

維盛「大事無い。まだ主だった武将たちが参陣しておらぬだけじゃ。」

忠清「申し上げます!大庭景親、参陣する途上源氏に阻まれたとのこと。また、伊東祐親は伊豆より船で参陣しようとしたところを、やはり捕えられたとのことにござります。」

維盛「何と!」

「メシはまだかぁ!」「何か喰わせよ!」「喰わねば戦えぬ!」「敵は二万騎とも二十万騎とも聞くぞ!」と兵たちの声

維盛「忠清、遊び女を連れてこい。」

忠清「何と?」

維盛「このあたりにもおろう…。そうでもせねば兵たちの士気は上がるまい。」

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忠清「おそれながら…戦を控えた陣中に女子を呼ぶなど聞いたことがござりませぬ。」

維盛「大将の言う事が聞けぬのか!」

忠清はそのとんでもない命令に従うしかなかった



その頃、清盛は厳島の社に赴いていた

清盛「公卿たちが何かと口やかましい。速やかな内裏の完成を祈願してもらいとうてな…。」

佐伯景弘「ようこそおいでいただきました。されど、よろしいのでござりますか?」

春夜「各地で源氏が決起し、対応に追われているものとばかり…。」

清盛「それは一門の者に任せておる。わしは我が父の悲願を成し遂げねばならぬ故な…。武士の世を作ることじゃ…。福原に内裏を作りそこに我が血を引く帝にお住まい頂き…その地で政を行う。そして…その政を…あやつに見せるのじゃ…。」

盛国「あやつ?」

清盛「あやつに見せてやる。わしの目指し続けた…武士の世を…。我が友の子に…見せてやる…。」


夜…海を見ている清盛は思い出していた…あの日、友と語ったことを…

(回想)第二十二話「勝利の代償」

清盛「もう…すぐそこまで来ておるのじゃ…武士の世が。此度、武士の力なくして世が治まらぬことを証した。さすれば世を変えられよう…。」


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義朝「いかなる世に変えるのだ?」

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清盛「それをこれから考えることができる!面白きことを己で考え、面白きことを己で形にする。かように面白きことがあるか?」

義朝「面白き…またそれか!」

清盛「悪いか?」

義朝「いや…貴様らしいわ。」 そう言って二人で笑い合った


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周りからは誰の意見も聞かないで我が意のままに振る舞っているだけに見える清盛だけど、心の中に輝く未来を語っていた頃の思い出はしっかり持っていたんだね…

頼朝の鎌倉の陣

信義「この先に沼がござります。そこで闇に紛れて背後より攻めては如何にござりましょう…。」

その策が採用され、信義は手勢を連れて慎重に敵陣へ接近していった

富士川西岸 維盛の陣から笑い声が聞こえてくる
兵たちが遊び女と戯れ、宴を楽しんでいる
信義の手勢が富士川に差し掛かったところで…
静寂を破るように水鳥たちの羽音が暗闇に響き渡った

その音に維盛の陣の兵たちは「敵襲じゃ~!」と慌てふためいた

忠清「落ち着け!これは水鳥の…。」

忠清は兵たちを鎮めようとしたが、右往左往する兵に倒された
我先にと言わんばかりに逃げ出す兵たち
あっけない幕引きに終わった



頼朝の鎌倉の陣

義澄「何と何と情けないことよ…。」

常胤「源氏と双璧と言われた武家が、聞いて呆れるわ。」

頼朝「あまりにあっけない…。一体、あのお方はどのような二十年を過ごしたのであろうか?」

時政「あのお方?」

頼朝「まことの武士は如何なるものであると平清盛は考え、生きてきたのかと…。このまま京に攻め上る!平家を降し、問い正したいことが山とある!」

広常「おそれながら…その儀はなりますまい。東国にはまだ常陸の佐竹など殿に従わぬ者がおりましょう…。これらを従わせるが、先決と存じます。」

定綱「さよう…。まずは鎌倉を本拠に、東国武士を一つにまとめましょう…。」

時政「殿、そうせねば武士の世は作れませぬぞ!」

広常、定綱、時政のようなしっかりした者たちが、頼朝を支えていたからこその勝利だったんだね

家来「殿、奥州より見参…とのお方が…。」

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義経「頼朝の兄上…にござりますか?」輝く視線で頼朝を見つめる

頼朝「そなたは?」

義経「お初にお目にかかります。九郎義経にござります。」

家来「義朝様の九番目のお子。殿の御弟君にござります。」

頼朝「弟?私の?」

弁慶「義経様が郎党・武蔵坊弁慶にござります。頼朝様の挙兵を聞き、平泉より遥々駆けつけましてござります。」

義経「兄上、お会いしとうござりました。」

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不信感を持っていた頼朝もようやく笑顔に…

頼朝「よう来てくれた…九郎。ともに鎌倉へ参れ。積もる話を致そうぞ…。」

義経「はい。」

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弁慶…喜び過ぎ!



平家の館

一門が広間に勢ぞろい
維盛は神妙な面持ち
他の人たちは心配そうに座っている
そこに…清盛がドタバタと駆け込んできた

キョロキョロと探している(維盛を…)
座っている場所は同じはずなのに…ね
それくらい気が動転しているのかな?

維盛をようやく見つけた清盛は、何回も叩いた
すぐに知盛が止めに入るが、一向にやめる気配がない

この撮影時のことがケンイチくんの著書に記されていたのを思い出したので抜粋して載せますね

維盛を殴る回数を四十四回にした。単純に清盛は維盛の父・重盛のことを思いながら殴っているので重盛が死んだ回数にしたのと、自分の気持ちの良い回数でやると予定調和で新しいものが生まれないような気がしたので、具体的に殴る回数を大幅に増やすと決めて感情や疲弊が頂点に達してから演技してみたいと思ったからだ。

監督には何も相談しなかったので(言えば却下されると思った)途中でカットされてしまう可能性もあったが、最後までやらせてもらえた。

他の人たちは、ただ見ているだけ(何で止めないんだろう…) 
清盛はヘトヘト(当然か)
ゲホゲホと咳き込んじゃってるし…(三回、撮影したらしい…)

ようやく座についた清盛は、息を切らしながら言う

清盛「何たるザマじゃ!戦に赴き、戦いもせずにおめおめと帰ってくるとは…。それでも平家の男か!忠清、お前が付いておりながら何じゃ!これは…。」

忠清「面目しだいもござりませぬ。死んでお詫びを致しとうござります。」

その言葉に一門、皆驚いて忠清を見た

盛国「忠清…戯けたことを申すでない。」

清盛「よう言うた!」

盛国「殿!」

時子「殿、ようお考えなされませ。忠清は、殿の先の代より我ら一門になくては成らぬ者にござります!」

清盛「武士とは勝つことじゃ!如何なる事をしても勝ち続けることじゃ!此度の惨めな敗走…これまで築いてきたものを壊しかねぬ過ち!侍大将ならば命を持ってあがなうが…相当であろう…。」

盛国「殿、そればかりは…。」

貞能「忠清を斬るならば…私もお斬りくださりませ…。」

宗清「この宗清も共に…。」

忠清「よさぬか!」

忠清は立ち上がり、清盛の前へ…

忠清「殿…伊藤忠清、死ぬる前に申し上げたき儀がござります。殿は今、維盛様に仰せになりました…”それでも平家の男か”と…。」

清盛「それが何じゃ。」

忠清「維盛様は紛うことなき平家の男にござります。戦というものをご存じなく、出陣には吉凶の日取りも選ばず、兵の進退も心得ず、陣中に遊び女を入れ、水鳥の羽音に怯えて、戦場から逃げる…。それこそが紛うことなき平家の男の姿にござります!」

清盛はヨロヨロと立ち上がった

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忠清「殿は保元の戦、平治の戦を勝ち抜いてこられました。武士の世を夢見て…財を擲ち、公卿方、法皇様と渡り合い、一門を…公卿の家柄まで引き上げられました。音戸の瀬戸を広げ、大輪田泊を整え、宋との交易をなされました。厳島の社を新たにし、横へ横へと広がる世を目指されました。ご息女を入内させ、御孫君を帝となされました。そして…その帝を頂く、新しき国を福原に作ろうとなされております。」

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清盛「何を…当たり前のことを言うておる。」

忠清「殿…平家はもはや…武門ではござりませぬ。殿ご自身が…もはや武士ではござりませぬ!殿が目指した…武士の世は、武士のままでは作れぬ世にござりました。ご無礼を…仕りました。どうぞ…この首…刎ねて下さりませ…。」

死を覚悟した忠清だから言えた言葉
涙を流しながらも言いたかったこと…
清盛の心にどう響いたんだろうか…

2013.3 東大で行われた「平清盛 ファイナル・パーティー」に、ゲストとして来られた藤本さん
「俳優は台詞を忘れるのが仕事ですけど、この台詞は忘れないですね…」と言って(オレンジの部分の)セリフを再現して下さいました
鳥肌ものだったのを思い出しました
今でも印象に残っているセリフの一つです


忠清は立ち上がり庭へ降りる
清盛は青龍刀を抜いて忠盛のもとへ…

宗盛「父上!今一度お考えを…。」と言い、泣きながら追いかけた
盛国は微動だにせず…
しかし一門のほとんどが館の外まで詰め寄った
清盛は忠清の背後にまわり、剣を振り上げた
しかし、バランスを崩し、ひっくり返る

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(回想)第一話「ふたりの父」

忠盛「己にとって…生きるとは如何なることか。それを見つけた時点心の軸ができる。心の軸が…体を支える。体の軸が…心を支えるのだ。」

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平太「私もなりとうございまする。父上のような立派な武士に…。」

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忠盛「では、その気持ちをを心の軸にせよ。」

平太「はい!」

清盛は起き上がるが、手の震えが止まらない
清盛は震えるその手を見つめていた…

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清盛の心の軸は…?

しばらく振ることのなかった剣
歳をとり、もはや一度も振り下ろすことができなくなっていた
そんな自分に唖然としたことだろう…
もはや自分は武士ではないのか?

大河ドラマ「平清盛」再放送!46話「頼朝挙兵」

伊豆 頼朝の館

平家打倒の令旨が頼朝のもとへも届いた

政子「殿、何をためろうておりまする!この伊豆に流されて二十年。今こそ源氏が再び立つ時ですぞ!」

頼朝「あまりに思いに任せたお達しじゃ。あのお方の率いる平家。俄か仕立ての軍勢で
   勝てる相手ではない!」

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行家「佐殿、此度の挙兵…源三位頼政様も参じておられまする。」

驚く頼朝

行家「あの時平家に味方されたは、まさにこの時のため。かの頼政殿のご加勢あるならばと、これまで令旨を拝した各地の源氏は勢いづいておりまする。」

時政「佐殿…確かに平家の強さは並大抵ではありませぬ。されど、源氏の御曹司たる佐殿…かの義朝殿の忘れ形見が立ち上がったとなれば、皆も勢いづきましょう…。」

藤九郎「殿、これは千載一遇の機会ですぞ!」

政子「殿…。」

時政「佐殿…。」

皆に促され、頼朝はそっと頷いた

令旨には従わない者は処罰されると書いてあったけれど…
平家に立ち向かって負ければ、やはり死が待っている
でも今まで息を潜めるようにしてきた源氏の魂は
千載一遇のチャンスに賭けたんだろうな…


福原

清盛は仏御前に福原の見取り図を見せる

清盛「ここが大輪田泊じゃ。この辺りに都を遷す。」

仏御前「まぁ…見てみとうござりまする。」 ←可愛げは、やはり祇王より上ね

清盛「ん?まだ都はできておらぬぞ。」

仏御前「かまいませぬ。一緒に泊を見とうござります。」

清盛「さようか。よしよし。さぁ…。」 ←イチャイチャ  ”よしよし”は孫と一緒

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限りなく下座に座っている祇王・祇女が可哀想…

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清盛「盛国、参るぞ。」

盛国「はっ。」

祇王「去りましょう…。もはやここに我らの居場所はござらぬ。」

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祇王は立ち上がり走り去っていき、祇女も追いかけた

庭にいた桃李と小兎丸親子が二人の姿を目で追った

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小兎丸「お母…入道様の国造りは、まことお父の目指した国造りと…同じなのか?」

桃李「お母は…まだはかりかねておる。」



以仁の邸

八条院暲子、頼政、仲綱が以仁のもとに集まった

仲綱「令旨はもう諸国の武士の目に触れておりましょう…。皆、厳しい租税に苦しみ、平家に恨みを強めております。こぞって挙兵することは、疑いござりませぬ。」

以仁「私が帝とならば、皆々の考えをよう聞き…よき政を行おう…。」

暲子「さよう…。帝として最も相応しいは以仁様でござります故…。」

家人「申し上げます。清盛入道様、ご上洛の由にござります。源三位頼政殿も六波羅に参れと…。」
  
暲子「何事じゃ?」

以仁「よもや令旨が露見したのではあるまいな?」

頼政「ともかく…行って参ります。」



平家の館

頼政「俄かのご上洛、何事にござりますか?」

清盛「わが子・知盛が病でな。見舞いに来たのじゃ。だが、もう快方に向かっておる様子。せっかく来た故、ついでにそなたにもこれを見せておこうと思うてな…。」

清盛は新都の図面を広げた

清盛「いずれこの福原に都を遷すつもりじゃ。」

頼政「遷都なさると?おそれながら…何故かように辺鄙な地を都に?」

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清盛「海に近い故じゃ。わしが宋と交易をしていることは知っておろう…。それが新しき国。武士の世の要となる。亡き源氏の棟梁・義朝とともに目指した世じゃ。かつては義朝に付き従うたそなたには、やってもらわねばならぬことが山ほどある。長生きしてこの新しき国造りを支えよ。」

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いくら清盛が凄くても、水面下で源氏が動き出していることはわからないか…

その後清盛は知盛の見舞いに訪れた

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清盛「ずいぶんと、ようなったようじゃな。」

知盛「かようなことでお忙しい父上を煩わせまして、情けない限りにござります。」

清盛「何を言うておる。新しき国造りには、そなたにも働いて貰わねば困る。」
   
知盛「はい。」

盛国「お大事になされませ。では殿…。」

宗盛「もうお帰りになられるのですか?今しばらくご滞在なさっては?」

時忠「早うお帰りになりたいわけがあるのであろう…。」

清盛「と、と、と、と、時忠!」 ←慌て方スゴイ ( ´艸`)プププ 時忠、笑ってるし…

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時子「何でござりますか?」

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盛国「無論…新しき国造りにござりまする。」 シレ~っとフォロー  できた家臣

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清盛「ではな、知盛。」

足取り軽く帰ろうとする

知盛「はっ、またじゃ…。」

清盛「どうした?」

知盛「こうして日がな一日横になり、床に頭をつけておるとよう分かるのです。馬が駆け回っておるのが…。」

清盛「馬?」

知盛「先だってより妙に馬の出入りが激しく、何やら都が騒がしい心地が致します。」


その後、福原で…

走り込んできた時忠
清盛は寝そべっている

時忠「申し上げます。以仁様が諸国の源氏に平家打倒の令旨を出されたことを突き止めました。」

清盛「何と?」 特に驚いた様子もなく、寝そべったまま

時忠「熊野から戻った忠度殿によれば、かの地に二千もの源氏の兵が集まっていた由。」

盛国「急ぎ上洛なさりまするか?」

清盛「それには及ばぬ。以仁様が如何に兵をかき集めたところで、平家の武力を持ってすれば、すぐにも抑えられよう…。まずはその令旨とやら、まことかどうか確かめよ。」

時忠「承知…仕りました。」

清盛「まことならば、以仁様を捕えねばならぬ。」

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以仁の邸

家人「申し上げます!令旨の一件、平家の知るところとなった由にござります!すぐにも捕り手どもが押し寄せる恐れあり!」

以仁は驚きのあまり立ち上がった

頼政「落ち着かれませ!まずは園城寺に難を逃れましょう!」

以仁「されど・・園城寺は遠い。途上で見つかり捕えられるのではないか?」

暲子「これ(袿を脱ぎ、以仁に羽織らす)を…女子に化ければ見つかりますまい。以仁様、あなた様こそ、鳥羽院のご嫡流。この国の主たるお方でござります。」

以仁「はい…義母上。」 

涙を浮かべてそう言い、立ち去った



福原

仏御前相手にお酒を呑む清盛
そこへ…

「殿!」盛国が駆け込んできた

清盛「何事じゃ?」

盛国「ただ今、早馬が参り、源三位頼政殿、平家に対し、反旗を翻した由にござりまする!」

口に含んだお酒を噴き出し、ゲホゲホッ…
笑っている事態じゃないんだけど、ケンイチくんの芝居が上手すぎて、しばらく笑いが止まらなかった (ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ

清盛「何じゃと?」

盛国「夜半、自らの邸に火を放ち、一族郎党を引き連れ、園城寺にはせ参じたとのこと…。」

清盛「分からぬと申すか?同じ武士の頼政でさえ、わしの国造りについて来られぬと申すか?討ち取れ…何としても頼政を討ち取れ!わしの国造りを分からぬものは、この国には要らぬ!」

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園城寺

以仁は間一髪、館を抜け出し、園城寺に逃げ込んだ

以仁「頼政…すまぬ…。あのまま平家のもとにおれば、穏やかな余生が送れたであろうに…。」

その言葉に頼政は首を振った

頼政は宇治川の橋にて奮戦したが、伊藤忠清率いる平家勢に渡河を許し、平等院に逃げ戻った

頼政「よいか…仲綱。以仁様をお逃がししろ!」

仲綱「はっ。時を稼ぐのじゃ!行け!」

その直後、仲綱は平家の兵の矢に打たれ、倒れた

頼政「仲綱!」

仲綱の矢を抜こうとしたが、兵がどやどやと入ってきた
頼政は飛んでくる矢を払いのけ、仲綱を抱えてお堂まで逃げてきた

頼政「仲綱…わしは最後まではかりかねておった。清盛入道が器を…。あの方がこの国の宝か?それとも災いか?この戦にわが身を投じた、今もってわからぬのだ。」

仲綱「父上…私は嬉しう思うております。父上が源氏の魂を取り戻して下さったことを…。   そして、勇ましく戦う源三位頼政のお姿を目に焼きつけ、死ぬることができますことを…。もはや足手纏いになるのみ。お先に…御免。」
そう言って仲綱は自害した

家人「殿、以仁様はお逃がし致しましてござります。」

頼政「時は十分に稼いだ。」

そう言うと頼政は立ち上がり、自害した

その後、以仁も討ち死にした

のちに”以仁王の乱”と呼ばれる戦がこうしてあえなく終わった



平家の館

清盛「皆の働きの甲斐あって、不埒者どもを成敗することができた。かようなことに煩わされぬためにも…速やかに都を遷す。」

貞能「内裏や八省院を作るだけでもあと…二年かかるのでは?」

清盛「町などあとから作ればよい。帝のおわすところが即ち都じゃ。」

宗清「されど、内裏さえできてはおりませぬ。」

清盛「まずは我らが館にお入りいただく。」

貞能「公卿方が住むところもござりませぬ。」

清盛「今の館を移築すればよい。」

知盛「おそれながら…あまりにご短慮と存じます。」

重衡「我らにとっても、公卿や民にとっても…京は住み慣れた町。都が整うてからならまだしも、今すぐと言うのは…皆を困惑させるばかりにござりましょう…。」

頼盛「上へ上へではなく、横へ横へと広がっていく世を作りたい…それが兄上のお志であったはず。」

清盛「いかにも…。」

頼盛「かように人々の思いを蔑ろにした強引な遷都の末に、そのような世が来るとは…到底思えませぬ!」

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清盛「そのような世を見せてやるというのが分からぬか!帝には十日のうちに福原へお移り頂く。」

教盛「と、十日ですと?わずかに…。」

清盛「都に残るものあらば、以仁王の残党もしくは…法皇にお味方する裏切り者として…処罰する。」



その後、安徳帝と高倉上皇、中宮・徳子が福原に移った
清盛は遷都を強行したのだった

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高倉院「入道…この遷都、まことなさねばならぬ事であったのか?」
   
清盛「上皇様が治天の君となられ、世は変わった。それを示すには、これがもっともよいのです。どうか上皇様、この清盛に…すべてお任せ下さりませ。」

高倉院「朕はまこと…飾りものに過ぎぬの…。」

徳子「我が父の横へ横へと広がる国造り…まだ途上にござります。」

不安な顔の高倉院

清盛以外の誰しも、この国がどこへ向かおうとしているのか分からない


清盛が一人、新都の図面を眺めていた
そこに西行が訪れた

清盛「西行…よう来たな。」

西行「いつ死ぬとも知れぬ老いの身。入道様の新しき都を見ておきたいと思いましてな…。」

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清盛「和田の地が思うたより手狭でな…。ひとまずはこの福原を帝のお住まいとし、公卿らにも土地を与えることとした。」

西行「高倉の上皇様のご容態、芳しからずと聞きまするが…。」

清盛「どうも流行り病のご様子。上皇様のおわす仮の住まいの方角が、悪いのやもしれぬ。」

西行「ご心労…ではござりませぬか?ご無礼ながら…此度の遷都、人々は移り住んでも皆、心は都に置いたままとお見受け致しまする。」

清盛は西行を睨みつけた

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清盛「仏!」

仏御前がやってくる

清盛「すまぬな…。遷都が忙しうて、しばしそなたの相手をしてやれなんだ。」

仏御前「かまいませぬ。大きな務めをなさっておるのです故…。」

清盛「そうかそうか…。仏よ…今日はそなたの無聊を慰めてやりとうて座興を準備した。入れよ。」

家人が祇王と祇女を強引に連れてきた

清盛「さぁ、祇王、祇女。仏のために舞うがよい。」

仏御前「入道様…私はさようなことは…。」

清盛「早う舞え!」

祇王と祇女は悔しさをかみ締め、涙を溢しながら舞った
仏御前も涙ぐんでいる ←自分が現れたせいでこうなったことを詫びているんだろうな

清盛「当座の歌にしては殊勝に唄ったものよ。この後は召さずとも常に参り、唄い、踊って…仏を慰めよ。下がらせよ。」

祇王と祇女は再び強引に連れていかれた

西行「若き日に話し合ぅたことがありましたな…。それぞれの目指す道を…。」

振り向く清盛

第五話「海賊討伐」

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義朝「俺はますます強さを磨き、王家に武士の力を思い知らせたい。」
義清「いかなる世においても美しく生きることが私の志だ。」
清盛「俺は…面白う生きたい。」
義朝「ふざけておるのか。」そう言って清盛に掴みかかった
義清はそれを見て微笑んでいた

西行「その後、私は出家を致しました。俗世におったなら美しく生きる事は叶わぬと悟った故にござります。」

第十話「義清散る」

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義清「手に入れたい。手に入らぬなら…奪いたい。奪えぬなら…殺したい。そんなどす黒い…醜い思いが渦巻いて…やがては国を巻き込んでいくのだ。」

西行「まさに…あの時恐れていた世の到来。その頂におられるは…誰あろう…お手前。これが…お手前の面白う生きることにござりまするか?お手前の目指した…武士の世にござりまするか?」

高笑いする清盛

清盛「西行…そなたにはわからぬ。そなたにも…誰にもな。」

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「白河院の伝言」で白河院と再会したときの院のセリフと同じような表情を思い出した

そこに頼盛が駆け込んできた

頼盛「ご無礼を仕りまする!高倉の上皇様が摂政・基通様に政の一切を託すとのこと。」

清盛「戯れを…。それではわしの国造りの名分が立たぬ。」

頼盛「もはや…都還りなさるべきとの声が上がっておりまする。」

清盛「さような世迷言は口にするだけで罪に問うと触書(ふれ)を出せ。よいか!わしに逆らう者は皆、死罪と心得よ!」

怯える仏御前

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清盛「ここはわしの世じゃ。」

台座を踏み外し、派手に倒れる清盛

清盛「武士が頂に立つ世じゃ。わしの目にしか見えぬ…わしの国を作るのじゃ。全てを手に入れ、復讐するのじゃ!」

フラフラと歩きながらそう言う清盛の目には、何も見えていないように見える

清盛は仏御前に目が止まり、抱き寄せようとするが…

仏御前「いや、お許し下さりませ…。お許し下さい…。」
そう言うと逃げ出した

清盛「殺せ~~!」

家人「はっ!」

家人は庭に仏御前を追い込み、矢を向けた
清盛は手を挙げた

(回想)武士たちが放った矢が舞子の体を貫いた

清盛は母のそれと一瞬重なったのではないかと思う

その直後、仏御前は気を失って倒れたが、家人たちはなおも矢を向けている

そこへ盛国がやってきた

盛国「なにをしておる…やめよ!」 ←いつもは何も言わない盛国もさすがにこれには…ね

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清盛は膝から崩れ落ちた

清盛「助けてくれ…誰か…助けてくれ…。暗闇ばかりじゃ…。ここからの眺めは…果てしない…暗闇。手に入れても…手に入れても…光は…光には…届かぬ…。」

清盛の目から涙が零れる
盛国はかける言葉もなく、ただ見つめていた

そこへ忠清が駆け込んできた

忠清「殿、申し上げます!伊豆にて…源頼朝が挙兵!我ら平家に従う…山木兼隆が討ち取られた由にござります!」

清盛の視線が辺りを彷徨った

忠清「何と言うことにござりましょう…。あの時…殿が命を助けた…源氏の御曹司が…。」

清盛が手を翳した先には青龍刀が…
清盛はそれに向かって這っていき、すがるように抱きしめた

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そして…赤子のように泣いた

頼盛がのちに頼朝にこう語ったそうな…
  
「あの時、我が挙兵がなければ、清盛は暗闇に囚われたまま戻ってこられなかったかもしれぬ。」と…

清盛は青龍刀を握ったままそっと立ち上がり、振り向いた
その目には確かに光が宿っていた

いよいよドラマも最終回に向かってカウントダウン
終わってしまうのか…寂しいな…

大河ドラマ「平清盛」再放送!45話「以仁王の令旨」

福原では…

清盛「盛国、譲位の件はどうなっておる?帝はいつ、言仁様に譲位なさるおつもりじゃ?」

盛国「それにつきましては…朝廷内に異を唱える者も多いとのこと…。」

清盛「未だわしの国造りに不満を唱える者がおるのか?」

盛国「ただ…帝は御年・二十歳。言仁様は三つ。いささかお若過ぎるのではないかとの声が…。」

清盛「いずれにせよ政を行うはこのわしぞ。六波羅に使いを出せ。」

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清盛はこの国の頂にいた


内裏 清涼殿

朝廷の要職は、清盛に縁の深い人々で占められた
その要となったのは…高倉帝と新たに内大臣・関白となった基通
そして新たに平家の棟梁となった宗盛の三人であった

宗盛「我が父・清盛入道が東宮・言仁様への一日も早いご譲位を望んでおりまする。」

近臣「院として政を行うにはあまりにも年が浅いとご懸念であらせられます。」

宗盛「そこはご安心を…。我ら平家一門がお支え致します。」

宗盛「来月にもご譲位の運びとなされては…。」

清盛は福原に居ながら、京の政を意のままに操っていた


以仁邸

物憂げな表情で家臣らの興じる”闘鶏”を見つめている以仁
法皇の皇子である以仁の力を削ぐため、莫大な所領を清盛に奪われた

以仁を心配そうに見つめる暲子

以仁「私は齢・三十になりましてござります。この三十年に我が兄や甥、弟らが次々と即位し…此度は御年、わずか三つの東宮・言仁様が即位の運び。八条院様…私は何のために王家に生まれてきたのでござりましょう…。いや…何のために…生まれてきたのでござりましょう…。」

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以仁の目から涙が零れ落ちた



その後、暲子は源頼政を屋敷に呼んだ

暲子「生まれた時より羽根をもがれた鳥の如き以仁様がおいたわしゅうてならぬ。源三位頼政、力を貸してはくれぬか?」

頼政「入道様のお慈悲でようやく公卿に昇った身。朝廷において何の力も…。」

暲子「朝廷においての話ではない!源三位…そなた、元は何者ぞ?ヌエ退治で勇名を轟かせた…源氏随一の武者であろう?このまま一生を終えてよいのか?」

頼政「平家に逆らうなど…愚の骨頂。余生を心穏やかに暮らし、いずれあの世で義朝様にお目通り叶いましたならば、そこで改めてこの首…刎ねていただくつもりでござります。」

暲子「いささか買いかぶっておったようじゃの…源氏の魂とやらを。もうよい、下がれ。如何なる手を使うても、私が以仁様をお救い参らせる…。」

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清盛による政の波紋は各地に広まっていった…
伊豆にも…

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平泉にも…

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その後、内裏では…

各地で反平家の動きが盛んになる中
清盛の望み通り高倉帝が譲位し、言仁様が即位
”安徳帝”となった
高倉上皇のもとで時忠をはじめ、平家に新しい公卿たちがこぞってその臣となり…
上皇となって初めての寺社ご参詣が行われることとなった

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ここでまた清盛は慣例を破ることを言い出した



福原

清盛「上皇様が厳島の社へご参詣なさるよう手配をせよ。」

宗盛「厳島にござりますか?」

清盛「さよう…。まずはこの福原へ御幸頂き、そこから船で厳島へ向かって頂く。」

宗盛「それはよい考えにござりますな…。」

盛国「されど…朝廷ではまたひと悶着ありましょうな…。賀茂や日枝といった都近辺への社へのご参詣が慣例にござります故…。」

清盛「法皇様も建春門院様とともにご参詣なさった。何より厳島は交易を要とした新しき国の守り神となるべき地。上皇様の初のご参詣は厳島の社でなくてはならぬ!それが分からず、異を唱える者あらば解官してしまえ!」

清盛が立ち去ると、亡き兎丸の家来たちが口火を切った

豊藤太「だんだん言うことが理不尽になってきておるのう…。」

荒丹波「頭が生きておれば必ずや諫めたのであろうが…。」

息子・子兎丸も不満げ ←子兎丸がいきなりイケメンになっててビックリ!母似?

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盛国「小兎丸…殿はまだ道半ばに居られる。ご自分にしか見えぬ国造りに邁進するためには…理不尽にならざるを得ぬときもあろう…。」



そして…上皇のご参詣先が決まった

内裏

基通「上皇様のご参詣先は厳島の社と致す。」

兼実「おそれながら…それは前例になきこと。」

基通「叔父上…これは入道様のご意向ですぞ。」

経宗「ご意向じゃと?ただの厳島贔屓ではないか!」

兼実「さようにござりますか…入道様の…ならば、従うよりほかござりませぬな…。」

兄・基房のようにはなりたくないから?長いものには巻かれろ的な…?


しかし、この決定に激しく怒る者たちがいた
日頃は仲悪しき延暦寺、興福寺、園城寺が手を組み、高倉院の厳島ご参詣を止めさせるべく動き出した

比叡山・延暦寺 ←清盛と仲良くしていたんじゃなかったっけ?

銀覚「入道を引きずり降ろせ!」




その後、平家の館では…

棟梁・宗盛が落ち着かない
唇を触ってソワソワ…
渡り廊下の向こうから知盛と重衡がやってくるのを見つけると一目散に駆け寄った

宗盛「知盛…遅いぞ!」

知盛「兄上、如何なされました?」

重衡「宗盛の兄上、どうなされました?」

宗盛「重衡…悪僧どもが手を組み、鳥羽離宮の法皇様をお連れ参らせ、高倉の上皇様をさらい奉るつもりらしい…。」

重衡「それは一大事。」

宗盛「どうしたらよいのじゃ?」

知盛「落ち着かれませ。まずは私が兵を連れ、院の御所を警固致しましょう…。」

宗盛「おぉ!そうせよ。」

重衡「法皇様のおわす鳥羽離宮にも誰ぞやりましょう…。」

宗盛「それがよい。それがよい。頼んだぞ。」

宗盛~何だかなぁ…
めちゃくちゃ頼りないよ
あんなに”俺は正妻の子だ~!”って言ってたのに…
清盛>重盛>宗盛+知盛+重衡じゃん



結局…平家の武力を恐れた寺社は事を構えはしなかったが、高倉院のご参詣は予定よりも遅れ、清盛は大いに機嫌を損ねた

福原

清盛はイライラ…
杯を庭へ投げた

清盛「新帝即位の儀は、ここ福原で執り行う!」

盛国「おそれながら…その儀は都にてと決まっておりまする。」

清盛「帝は新しき世を象られるお方ぞ。この福原を都とする、新しき世を…。言仁様が帝となられた今、速やかに都をこの福原に遷す!」

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盛国「ご承知の通り、すでに都では即位の儀のための大極殿の建立が進められて…。」

清盛「さようなものに財を投じずともよいと宗盛に念を押せ!よいか?十一月の大嘗会(だいじょうえ)だけは何としてもこの福原で執り行う。さよう都にしかと伝えよ!」

盛国「承知…仕りました。」

清盛「あってはならぬ。わが意のままにならぬものなど…あってはならぬ。どれだけの犠牲を払ってここまで来たと思うのじゃ。」

清盛の払った犠牲の大きさはわかるけど、意のままにしていいわけじゃない
それでは民たちや周りがたまらない

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家人「ご無礼を…仕ります。殿にお目通りを願い出る者が参っておりまする。」

入ってきたのは二人の美しい白拍子

祇王「祇王にござります。」

祇女「祇女にござります。」

祇王「我ら姉妹の舞、入道様にご覧頂きたく…。」

二人は清盛の前で舞を披露した

祇王が清盛に酌をすると…
清盛は祇王をの手を取って抱き寄せた ←権力の象徴なのだろうか?

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京・平家の館でも…
新棟梁・宗盛が宴三昧 
母・時子に咎められても「我ら公卿ゆえ、折につけ宴を行え」との父上のお言葉故…などと言い…
「重盛が身罷って一年も経たぬ内に宴など持ってのほか!」と言われれば…
「重盛の兄上は道理を重んじる方にござりました。それ故、道理に則り正妻の子たる私が棟梁となれるよう早々に身罷られたのでござりましょう…。この宴は心優しき重盛の兄上のご冥福を祈る宴にござります。」

なんと!この棟梁は完全に内面が腐ってる!平家の名の上に胡坐をかいてる!
仕事もろくにしてないのに、言うことだけは一人前!

宗盛が館の外に出ると源頼政の息子・仲綱が馬から降りたところ

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仲綱「これは宗盛様…宴と伺い、参上仕りましてござります。」

宗盛「これがそなたの自慢の馬か?」

仲綱「はっ、愛馬・木下(このした)にござります。」

宗盛「仲綱…木下を私に貸せ。」

仲綱「おそれながら…それだけは…。」

宗盛「寄こせと言うておるのではない。借りるだけじゃ。」

仲綱「お許し下さりませ。これは私の命より命よりも大切な…。」

宗盛「私に逆らうて済むと思うてか?」そう言って勝ち誇ったように嗤った

結局…宗盛は仲綱に木下を返さなかった



その後、頼政の館では…

仲綱「宗盛様は木下を”仲綱”と改め、ひどい辱めを与えておるそうにござります。木下の尻に焼印まで押して…。」

頼政「こらえよ。平家に逆らうては生きていかれぬ世じゃ。」

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仲綱「我ら親子は木下のようなものにござりますね…。”平家の犬”と焼印を押される辱めを受けても、源氏の魂を捨てて生きてゆかねばならぬのです故…。」

暲子「このまま一生を終えてよいのか?そなた源氏随一の武者であろう?」

頼政は、先日暲子から言われた言葉を思い出していた



福原に時忠が訪れた

祇王、祇女と双六に興じている清盛

時忠「新しき帝の即位の儀は、四月二十二日、内裏にて執り行うと決まりました。」

清盛「万事、遺漏なきよう支度の上、滞りなく執り行えと皆に伝えよ。」

時忠「承知。いやはや果てしのないものにござりますな…人の欲と言うものは。莫大な財を操り…国の頂に立ち…御孫君を帝になさってもまだまだ欲しゅうござりますか?酒も…若い女子も…。」

清盛「欲こそが男子の力の源…と言うたは…家貞であったな?盛国。」

盛国「はっ。」

清盛「わしは手に入れてみせる…この世の全てを。」

時忠「頼もしや…。ではこれにて…。」苦笑いをして立ち上がった

清盛「あぁ…時忠。時子には…言うでないぞ!」

時忠「無論にござります。」

時忠は部屋を出かけて振り返り、盛国に言う
「あれは欲なのであろうか?弔いのようにも見える…。重盛や兎丸…そのほか様々な方々の…。」

盛国「それも欲のうちにござりましょう…。どんなきれいごとも欲がなければ始まりませぬ故…。」

男性の目線ではあれが弔いに見えるのか…
この国の頂に立ってからの清盛は、目標もなく…敵と思える敵もなく…
小さな出来事に対して我儘を言っているように見える
若かりし日のキラキラした未来を夢見ていた清盛でいて欲しかったけれど…
大勢の屍を超えなくては為し得なかったのも事実
頂に立つ者が全く手を汚さずにいられるわけはない
でも…頂点を極めた清盛は全く魅力がなくなってしまったな…



以仁の邸

暲子と以仁王が廊下を歩いている ←映像が傾いているのは何の意図があるんだろう?
二人が部屋に入ると頼政と息子・仲綱が平伏した

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暲子が庭に目くばせをすると…
頼政たちの背後に三人の山伏姿の者がやってきた

暲子「新宮十郎行家。先の源氏の棟梁・為義が子。義朝の弟にござります。」

行家「源行家にござります。平治の戦に敗れ、その後平家の追っ手から逃れ、熊野に身を潜めておりました。」

暲子「ことほどさように、源氏の魂はこの国のあちこちに潜んでおりましょう…。」

暲子「(以仁に)令旨を…お出しあそばされませ。」

以仁「令旨?」

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暲子「諸国の源氏に向けて平家打倒の令旨を…。」



安徳帝の即位の儀が行われた

福原

清盛「あぁ…祇王…わしの孫が帝になったのじゃ。」

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祇王「お酒が過ぎまする…。」

清盛「何を?かようにめでたき時に…ほれ、早う注げ。」

家人「ご無礼を仕ります。また白拍子がお目通りを願い出ておりまする。」

清盛「祇王…わしは誰じゃ?言うてみよ。」

前回に引き続き、画面が暗転

以仁の令旨

東海東山北陸三道諸国、源氏並びに軍兵らに下命する

清盛入道と平宗盛らは、権勢に任せて凶徒に命じて国を滅ぼし、百官万民悩ませ
五畿七道の国々を不当に支配し、法皇を幽閉し、廷臣を流罪に処し、命を断つなどした

財物を掠め取り、国を領有し、官職を奪い与え、功なき者を賞し、罪なき者を罰している
百王の継承を断ち、摂関を抑え、帝や院に逆らい仏法を滅ぼすことは前代未聞のことである
そのため天地は皆悲しみ、民はみな愁いている

そこで私は法皇様の第三の皇子として、天武帝の昔にならって王位を奪う者を追討し
仏法を滅ぼすものを打ち滅ぼそうと思う


令旨は頼政の手から行家に渡された 

以仁「諸国はこの命令どおりに実行せよ!」
 


福原

新たな白拍子が訪問
顔を隠していた扇を外すと、清盛は釘付けになった
白拍子が舞い、唄い始めた

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伊豆 頼朝の館

行家は預かった令旨を頼朝のもとへ届けた
頼朝は早速、書状を読み上げた

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傍らでは時政、政子、藤九郎が書状の内容を聞いている

そこで源氏の者、藤原氏の者や、先々より三道諸国に勇士として名高い者は追討に協力せよ 
もし同心しなければ、清盛に従う者に準じて死罪、流罪、追討、拘禁の刑罰を行う
もし特に功績のあった者は、まずは諸国の使節に伝え置き、
ご即位後に必ず望み通りの褒賞を与える
諸国は、この命令どおりに実行せよ


あっ、ここで山伏姿の三人の中に時代考証を担当した本郷先生を発見!
行家出演箇所にはすべて映ってはいたんだけど、アップはここだけ
(残念)

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再放送スタート前の特番で、先生がご出演されていたことを知りました
所作に苦労されたと言われていましたが、ステキに映ってますよ…本郷先生

福原では…

白拍子が舞い、唄っていた
清盛は見とれたまま…

唄い終わると…
清盛は座を立ち、白拍子を抱きかかえ出ていった ←お爺さん、大丈夫?

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心配そうに祇王を見る祇女
寂しそうな表情の祇王

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清盛「名は?」

仏御前「仏と…呼ばれておりまする。」

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清盛「仏…わしはこの世の頂におる。次は遷都じゃ。我ら平家の都…福原を…この国の都とする。」

仏御前「まぁ…。」

清盛「ここは…わしの世じゃ…。」

平清盛はたったひとり…暗闇の中に居た

このナレーション通り、ラストが暗転

頂にいる清盛は…
我儘を通そうが…女子と遊ぼうが…酒を呑もうが…
気分が晴れることはないんだね…

大河ドラマ「平清盛」再放送!44話「そこからの眺め」

伊豆・時政の館…

北条家の婿となった頼朝は妻・政子との間に娘・大姫を授かっていた

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ナレーションに前年とあるので大姫は多く見積もっても1歳?大きく見えるな…

大姫が「ほら見て」と、茄子を頼朝の顔に当てて遊んでいる
その岡田くんはお父さんの顔 (o^-^o)
近くで微笑む杏ちゃん
今や二児のママになった杏ちゃんはこんな顔で子育てしているんだろうか…?と微笑ましく思ってしまう

たぶん演技でないと思うけど…大姫のクシャミがまた可愛いheart04

屋敷の中から娘一家の幸せそうな光景を見ながら酒を酌み交わしている時政と三浦、佐々木の三人

三浦「しかし…思い切られましたなぁ…。昨年、入道様には御孫君となられる皇子様がお生まれになった。さような時に、よりにもよって娘御と源氏の御曹司を…。」

こんなに子どもが大きいのに政子が結婚してから初めて会った感じの会話
あんなにチョクチョクお酒を飲みに来ていたのにね…

佐々木「入道様のお怒りに触れれば、時政殿も、ご妻女も、政子殿も…あのかわいい赤子も…一溜まりもござりませぬぞ!」

時政「承知の上でござる。だが某は法皇様の近臣方を断罪された一件など聞き及ぶにつれ…平家の世は長く続かぬ気がしてならぬ。某は…佐殿に…源氏の魂に…賭ける。」


その頃、京・平家の館では重盛が病に伏していた

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家人・貞能は急ぎ福原の清盛のもとへ

貞能「重盛様のご容態、芳しからず。長年の心労が重なったのでござりましょう…。何卒、法皇様といがみ合われることなく、国造りを進められますよう…何卒、何卒…。」

盛国「案ずることはあるまい。さすがの殿も重盛様の命がけのお言葉には相当に堪えられたご様子。重盛様のお心は十分に伝わっておろう…。」

貞能「はぁ…。」



そして、亡き摂政・藤原基実に嫁いだ清盛の娘・盛子も重盛と同じ病で床に伏していた

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夫・基実が亡くなった時、わずか11歳だった盛子も素敵なご婦人になっていたのね

基実亡き後は、その子・基通に代わって膨大な所領を治めていた

不安げに母を見守る基通に

「案ずるでない。わが身に何かあったとて、そなたの身は安泰じゃ。」と優しく微笑んだ


御所では…

清盛が法皇を攻めようとしていた事は、法皇自身もうすうすは気づいていた

そこで次の一手を…

関白・藤原基房を御所へ呼んだ

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基房「俄かなお召し何事にござりましょう?」

法皇「白河殿盛子も重盛と同じ病を得ていると聞く。平家が途方もない財力をつけたは、基実の遺した摂関家領を盛子を通じて横取りした故。本来なら藤原氏長者のそちが引き取るべき
  ものであろう…。」

基房「ありがたきお言葉…。あの所領を取り戻すことが叶わば、我ら藤原摂関家は再び平家をしのぐ力を取り戻し、きっと…あの不埒者どもを追い落とせましょう…。」

法皇「まずは…清盛に都から離れた所にいてもらおうぞ。」


福原では…

盛国「花山院忠雅様より厳島詣を行いたいとの仰せにござります。」

清盛「花山院殿が?」

盛国「京より更に離れるは気がかりにござりましょう…。」←重盛、盛子の具合が悪いからね

清盛「いや…花山院殿の厳島詣はかねてより延引しておったことじゃ。これ以上は引き伸ばせぬ。」←これが法皇の言った都から離れた所に…ってこと?

その後、安芸・厳島に花山院忠雅を招き、歓待
庭では舞が披露されている
そこに春夜がやってきて佐伯景弘に耳打ち
佐伯景弘、顔色を変える
盛子が亡くなった…

その後、盛子を失って間もない平家の館に…
法皇の次の一手…藤原基房が訪れた

基房「我が兄・基実様が身罷ってよりこちら、盛子様にお預かり頂いていた所領お返しいただく。」

時子「何と!」

基房「あれはもとより藤原摂関家のもの。咎めだてされる筋のことではござりますまい。」

時忠「盛子は帝の准母にござりました。まずは一旦、帝のものにして頂くのが筋にござりましょう…。」

基房「そうすればいずれは東宮・言仁様のもの…すなわち平家の思うままというお考えか?」

時忠「いけませぬか?」

時子「ただ今、棟梁・重盛は病。我が夫・清盛入道は厳島にて留守にござります。さような時にそのような申し出をされましても…承りかねまする。」

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基房「さようにござりますか…。」

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そう言い、笑いながら館をあとにするが…
結局のところ盛子の預かっていた所領は法皇の預かるところとなった

その後、清盛も書状でそのことを知ることとなった

清盛「ここで我らの財を削ごうとなさるとは!」



御所では…

一手、また一手と清盛を追い込んでいく法皇

法皇「重盛、基盛、それに清三郎、清四郎。皆、われらの子なり。」

懐かしいなぁ~!清盛の初歌会…子はまだ四人の頃か~

基房「何でござりますか?それは…。」

法皇「知らぬか。かつて入道が詠んだ歌じゃ。あやつをつつくには子をつつくに限る。」

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その後、平家の館では…
一層、衰弱した重盛が眠っている
そこへ法皇が…   ←子をつつく…次の一手

法皇に気づき、起き上がろうとする重盛

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法皇「そのままでよい。」
そう言って枕辺に座ると女房たちは去り、法皇と重盛、二人だけとなった

「かように窶れおって…。」そう言って重盛の手を握った

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重盛「病の…わが身に触れるなど…。」

法皇「いつぞや…清盛がわしを攻めようとするを…命がけで止めてくれたそうじゃのう…。そちの忠義には…わしも頭を垂れるより他ない。」

重盛「勿体無う…ござります。」重盛の目から一筋の涙が流れた

法皇「今のうちに言いたいことあらば、何でもわしに託すがよい。」

重盛「我が父・清盛とは…何かと…ぶつかることもおありと存じます。されど…王家にお尽くしする…我ら平家の忠義に…断じて二心は…ござりませぬ…。何卒…平家の安泰…そして…我が父・清盛の…国造り…見守っていただけることを…お約束いただけますれば…重盛…思い残すことなく…死ねましょう…。」

法皇「相分かった…約束しようぞ。」

重盛「ありがとう…ござります。」

法皇「但し…これに勝ったらのう…。」

法皇は扇子で袂を叩くと、家人が双六盤を持って入ってきて…
法皇と重盛の間に置かれた

法皇は先に賽を振り、重盛に促す
重盛は力を振り絞ってからだを起こし、震える手で賽を振った

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法皇「ほれ…早う。良い目を出さぬと負けてしまうぞ。平家の安泰は望めぬぞ。」

そこへ清盛が現れる
「何を・・しておる?」

すかさず清盛を抱きかかえる清盛

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清盛「お戯れが…過ぎましょう…。」

法皇「懐かしうなってのう…。丁度四十年前じゃ。そちと双六をした。わしが勝ったら重盛…そちをもらうという約束でな…。幼いそちが賽を振り、清盛は負けを免れた。そう…そちの身を守るは、そち自身しかおらぬ。」

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(回想)第九話 「ふたりのはみ出し者」
まだ二歳くらいの重盛は、自ら賽を振り、清盛を勝たせ、後白河院に貰われるのを免れた
無欲の勝利というか…結果論ですけどね

清盛「お引き取りくださりませ。」

法皇「母を亡くし、弟を亡くし…父は修羅の道を行くもののけ。そちは生まれた時から一人で生き、一人で死んでゆくのじゃ!そう定められておるのじゃ!」

清盛「立ち去れ…。お立ち去り…下さりませ…。」

法皇は吹き出すように笑ったあと、駒を手で払いのけた

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駒を払いのける後白河院
それから庇うようにして重盛を抱きしめる清盛
四十年前のあの日と映像が重なる

高笑いをしながら去っていく法皇

重盛「あぁ…疾く…死なばや…早う…死にとうござります…。」

清盛「重盛…。」

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それからおよそひと月後、重盛は四十二の若さでこの世を去った


清盛「皆、今は悲しみにくれておる時ではない。平家の力を決して弱めぬために、盛子の忘れ形見である基通様を”権中納言”に推挙する。」

しかし…清盛の推挙はいとも容易く無視される結果となった


その後、内裏では…

基房は子・師家を伴い、内裏の一室にやってきた
師家はわずか八歳にして”権中納言”に任じられた
そこへ兼実が慌ててやってきた

兼実「基房の兄上…これはいかなる事にござりますか?」

基房「いずれこの師家は私のあとを継ぎ、藤原氏長者となる。そして法皇様に召し上げられた…。」

※福原の清盛のもとに届いた書状を読み上げる盛国とリンクする

福原

盛国「そして法皇様に召し上げられた盛子様の所領は、いずれ師家様のもの…ということにござりましょう…。」

内裏

基房「更に…本日沙汰したことが今ひとつある。」

兼実「は?」

基房「亡き小松殿重盛の知行しておった越前国を法皇様に治めていただく。」


福原

盛国「重盛様が知行されていた越前国は以後、法皇様の治める所となるとのこと。これらのご沙汰はすべて、法皇様のお考えに基づくものと思われます。」

清盛「重盛の知行国が召し上げじゃと?」

清盛は息を荒くしながら庭に向かって歩き出し…
両手を広げ、座り込むと…

清盛「あ~、あ~、あ”~~~~~!」

AKIはこの瞬間、清盛が真のもののけになったと感じた

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この清盛の顔…第二話の白河院と重なった

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ここから清盛の反撃開始

平家の館

清盛は福原から数千騎の兵を率いて上洛した

清盛「重盛の知行国・越前を召し上げた一件。盛子の所領に関する処置。いずれも法皇の過ち。法皇は関白とたばかって国を乱しておる。即刻、処断すべし!」



内裏に平家の兵が乱入
「相国様に叛意あり!」と基房と師家を連行していった

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清盛の処断により基房、師家はそれぞれ”関白”、”権中納言”を解官され…
さらに基房は大宰権帥に左遷
それは流罪に同じであった

さらに清盛は高倉院のもとを訪れ、謁見

清盛「これらの者たちを解官致しとうござります。帝をお支えし奉る我ら平家を倒さんとする不埒ものたちにござります!」

清盛は太政大臣はじめ反平家とおぼしき公家や法皇の近臣…三十九人を解官し、その者たちの知行国をすべて平家一門のものとする暴挙に出た

そして、ついに…最後の一手

御所で賽を振っている法皇のもとに宗盛が率いる兵が現れた

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法皇「これ…・何としたことじゃ?」

宗盛「法皇様には鳥羽の離宮に御幸いただくようにと、我が父・清盛入道より申しつけられておりまする。」

法皇「さようか…。」




平家の館

知盛「法皇様、鳥羽の離宮に入られましてござります。」

盛国「殿、おめでとうござりまする。」

一同「おめでとうござります!」

清盛「ついに…ここまできた。ついに武士が…この国の頂に立ったのじゃ…。」

感無量といった感じ

もののけになったあとの清盛は
相手が公卿だろうと法皇だろうとお構いなし
あんな根も葉もない強行な言い分が通るとは…
武力には誰も逆らえないってことかな…




その後、内裏では…

清盛が娘・徳子に謁見

清盛「此度は何かとお騒がせ致しました。」

徳子「我が妹・盛子、我が兄・重盛への法皇様のお仕打ち、私も心を痛めておりました。これより先、存分にお働きくださりませ…父上。」

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法皇がいなくなったからか?
父と娘の顔になってる


清盛「時に…東宮・言仁様はご健勝にござりましょうか?」

徳子「はい。」

清盛「お差支えなくば、一度、西八条へご行啓いただきたくお願い申し上げまする。」

微笑む徳子

謁見を終えた清盛は上機嫌で廊下を歩いていると視線の先に…

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清盛「祇園…女御様?」

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祇園女御「ついに昇られましたな。この世の頂に…。如何にござりますか?そこからの眺めは…。」←久しぶりだというのに浮かない顔 よ~く見ると白髪がないのよね…

清盛「何も遮るものがなく至ってよい眺めにござります。」

祇園女御「もう…お会いすることもござりますまい。」

清盛「え?」

祇園女御は頭を下げ、通り過ぎていった
清盛が振り返るとそこに祇園女御の姿はどこにもなかった…




西八条・時子の館

言仁親王の行啓が実現

清盛「本日は言仁様に差し上げたいものがござります。”太平御覧”じゃ。」

清盛じ~さん、まだ赤子だというのに気が早い(^-^;

盛国「宋より取り寄せました書にござりまする。」

清盛「言仁様は新しき世の帝となるお方。この国のみならずこの世のあらゆることを身につけていただきたい。」

清盛は言仁親王を抱き取る
「言仁様、よしよし・・。おぉ、外が見とうござりますか?よしよし。賢いお子じゃ。」

清盛も孫の前ではその辺のお爺さんと同じね

清盛「おぉ!見よ!言仁様が己がお指で穴を開けられた!時子、この明かり障子は大事にとっておくようにな…。」

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時子「はいはい…。」

言仁、泣き出す ←映像では泣いてないけど…

時子「ほれ、お腹がすかれたのでござりましょう…こちらへ。」

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そう言って抱き取り、あやしながらその場を去っていった

言仁が開けた障子の穴を見つめる清盛

祇園女御の声「如何にござりますか?そこからの眺めは…。」 
こだまのように繰り返される

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上機嫌な清盛の表情とは真逆の暗い効果音

その直後、真っ黒な画面に変わる ←結構、怖い演出だった

再び祇園女御の声「如何にござりますか?」

どんな景色が見えるのかを視聴者に想像させる演出だったんでしょうか?

大河ドラマ「平清盛」再放送!43話「忠と孝のはざまで」

捕縛された成親のもとに義弟・重盛が訪れた

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成親「西光殿は…西光殿はいずこにおわします?」

重盛「信西入道のもとへ旅立たれましてござります。」

成親「…さようか。」

重盛「何故かようなことをなされました?」

成親「こちらへすり寄り、こちらへすり寄り…決して落ちぶれぬことが私の生きることと思うておりました。されど、平家の世となり秩序が乱され、気がつけば院の近臣たる私や西光殿が平家の犬と化しておりました。さように一生を終えることは面白うないと思うた…。似合わぬことをして…このざまです。」

成親にも成親なりの事情があったのね…清盛側から見ると悪だけど

重盛「きっと…お助け致します。成親様のためにも…我が父・清盛のためにも…。」

成親は二度目の裏切り
それなのになぜこの期に及んでもこんな風に思えるのかしら?
義兄だから?(西光には同じことを言わなかったし…)それとも経子の悲しい顔を見たくないから?


その後…

清盛が広間に重盛、宗盛、知盛、重衡を呼んだ

清盛「西光法師は朱雀大路にて斬首とした。師高・師経もまた流罪の地にて斬首に処する。」

重盛「なにとぞ成親様の命ばかりは…お助け下さりませ。」 

やはり助けたいのは清盛のためではなさそう…

清盛「まかりならぬ。一度ならず二度までもこの平清盛を裏切った罪、死をもってしか贖えぬ。」

宗盛「私もそのように思います。」

重盛「宗盛!軽々しく申すな!やはり私は保元の戦の始末に信西入道が死罪を蘇らせたは過ちであったと思うております。古の人も”死罪を行えば国中に謀反を起こす者が絶えぬ”と言うております。そして今まさにそのような次第なっておりましょう…。」

重衡「重盛の兄上は、成親様と義理の兄弟故、かようなことを仰せになるのでしょ?」

重盛「否!」←ムキになったのが答えのように思う

重盛「ただ…帝の御為、国の為、平家一門の為に言うておる。父上、何卒…何卒…。」

清盛「ようわかった…成親は流罪としよう…。」

重盛「ありがとう…ござります。」

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流罪の地・備前国の牢に押し込められた成親
牢の外をさらに板で塞がれる
蝉の声が聞こえるので季節は夏
過酷な環境

流罪というと崇徳院、頼朝がいるけれど、どちらも粗末な家屋ながら使用人がいて意外と快適に過ごしていた
成親がこんな環境に置かれているとは、重盛は知らないんだよね…




平家の館では…

経子が成親へ送る荷物の荷造り中

経子「殿、申し訳ござりませぬ。我が兄は一度ならず二度までも一門を裏切りました。きっと殿のお立場も危ういことにござりましょう…。」

重盛は成親の義弟であるために左近衛大将を辞任したとのこと
経子も兄が死罪を免れて安堵した半面、平家にいるのは辛いよね

重盛「義弟として当然のことをしたまでじゃ。」←やはり経子のため?

しかし…このわずかひと月後…

牢の中の成親の目は虚ろ、壁にもたれるようにしてかろうじて座っていて…
激しく鳴きながら飛び回る一匹の蝉
背後から照らされた日差しが夏の暑さを想像させる

座っていられなくなった成親
とうとう床に倒れる

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梁に止まった蝉に目がいく
微かな呻きとともに一筋の涙が流れる
梁に止まっていた蝉が床に堕ち…成親も世を去った 
食を与えられなかったことによる餓死

蝉の死とのコラボで儚さが伝わってきた
こんな苦しい最期なら斬首の方がどんなに楽だったか…




その後、平家の館では…

(成親の死を知って)沈んでいる重盛のもとにやってきた清盛

清盛「そなたの望みどおり流罪とした。流罪の地でどうなろうとわしの知った事ではない。」

そうね…そこまでは約束はしなかったよね…確かに
でも重盛が想像していた流罪とは違ってた

重盛「私はこれまで拙いながらも父上をお支えしてきたつもりです。それは父上が修羅の道を突き進んでも作りたい国というものを私も見てみたいと思うた故にござります。されど、今もって父上の思い描いておられる国の姿…その姿が私には見えませぬ!父上は太政大臣にまで昇り、朝廷の要職は全て我ら一門が握っております。厳島の社を新しくし、音戸の瀬戸を開削し、大輪田泊を修復して宋との交易を行い、宋銭を国中にまで巡らせました。この上何が欠けていると仰せになりますか?」

清盛「重盛…わしはさような話をしに上洛したのではない。これより、洛中洛外の寺社に申しつけ、中宮様に皇子が授かるよう祈願いたす。早うそなたも働け。」

重盛「それが…欠けていると仰せになりますか?平家の血の流れる皇子様…いや、帝を…。」

清盛「し・げ・も・り…聞こえなんだか?平家の棟梁ならば黙ってわしの国造りを支えよ…。それがそなたの務めじゃ…それだけが…。」

父の死をきっかけに棟梁となった清盛とは違い、父健在の棟梁・重盛
”棟梁”とは名ばかり
清盛の下で言われた通り動くだけ…
一門での立場も同じだからやるせないよね…
白河院の息子という設定を取り入れている本作だから、年老いた清盛は白河院に似てきて…と描いているんでしょうね

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重盛はそっと立ち上がり、その場を去っていった




一方、伊豆では…

前回、カップル誕生となった頼朝、政子が藤九郎を伴って時政の館へやってきた

政子「父上!父上!」
走って帰って来たのにあれっ?いない…

奥から時政が走り出てきた
「政子!どこへ行っておったのだ!いつまで経っても来ぬと山木様よりご使者が…。」
そう言いかけた時政の視線の先に頼朝と藤九郎の姿が見えた

政子「私は山木様の元へは参りませぬ!」

頼朝は頭を下げ跪き…それを見て政子も跪いた

頼朝「時政殿、政子様をわが妻に貰い受けとうござります。さまざまな情けを被った末に、なおこのような不埒な願い事、さぞやお腹立ちのことと存じます。」

時政「当り前じゃ!八重姫様との一件をお忘れになったわけではありますまい。政子にも
あのような思いをさせるおつもりか?」

頼朝「いえ…断じて…。」

時政「何故さような事が言える…。」

頼朝「八重姫様を妻としたいと申した時、私は源氏の子であることを捨てる覚悟にござりました。されど、今は違います。私はいずれ我が父・義朝のような源氏の棟梁になりとうござります!」

時政「義朝殿のような…とは?」

頼朝「すなわち、この東国の武士の頂に立ち、源氏を再び平家に劣らぬ武門とする所存にござります!その道を…政子殿とともに歩いていきとう存じます。私の目を覚まさせてくれた…政子殿と…。」

政子「父上、何卒お許しを…。私は佐殿の妻となり、佐殿のお志をお支えして参りとうござります。」

時政は政子を見つめたまま

藤九郎「あ~、煮え切りませぬなぁ。ほれ、この立派な作物…常々言うておられるではござりませぬか…”痩せた土地も時政殿が耕すとよう肥えてかくも立派な作物が育つ”と…。」

時政「それが何じゃ?」

藤九郎は時政の前に跪き言った

「ぜひ我が殿の舅となり、立派な源氏の棟梁にお育て下さりませ!楽しうござりますぞ!」

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時政が涙をいっぱいに溜めているのに流れない…
その姿に親心を感じてしまった
政子には”ふつうに”幸せになってほしいけれど、政子の気持ちを思うと…ね
時政に清水の舞台から飛び降りるくらいの決断があったと思う


時政は頼朝の腕をガシッと掴み、しばし見つめた後…
縁側に腰を落とす

時政「手がかかりましょうなぁ…かように青白くやせ細った苗では…。」

「父上…。」ようやく笑顔になる政子

藤九郎「そうこなくては!」

頼朝、政子、藤九郎は時政の前に跪いた 

頼朝「ありがとうござります!」

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笑い合う幸せそうな頼朝と政子
これが平家打倒に繋がることになるんだけれど…
今回は何故か二人の幸せを願う気持ちになった…(AKIは清盛派)

そして一条長成の館では…
遮那王が母・常盤を訪ねてきた

常盤「遮那王、俄かに何事じゃ。そなたが一向、得度をせぬと僧都様から伺うておる。」

遮那王「私は僧にはなりませぬ。」

常盤「何と?」

庭に弁慶(前・鬼若)が現れた

弁慶「常盤殿、久方じゃな。」

常盤「鬼若殿。」

弁慶「おぉ、有り難い…覚えておられたか。今は”弁慶”と名乗る。」

常盤「何故そなたが遮那王と?」

弁慶「これが妙な縁でな…。」

遮那王「弁慶より全て聞きました。私の父は源氏の棟梁・源義朝。そしてその父の宿敵こそが…私が父と慕うた平清盛。私はいつの日か亡き父に代わって…平家を倒す所存。」

常盤「何を世迷言を…。如何なる事情があったとしても、そなたの父代わりとなって育てて下さったお方。そのご恩を忘れて刃を向けようなどと努々思うてはならぬ!」

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常盤は遮那王の手を握り、そう伝えるが…
遮那王はその手をそっと押しやって言った

「平泉の藤原秀衡様が奥州に覇を唱え、その力は天下に隠れもなしと聞き及びます。まずは秀衡様を頼る所存にござります。」

常盤「母は許しませぬ。」

遮那王「お許しを頂きに参ったのではござりませぬ。お別れを申しに参りました。遮那王は不孝者にござります。」

そう言って常盤に頭を下げると颯爽と出ていった

弁慶「わしが現れたばかりに…すまぬな。されど、わしと遮那王いや…牛若が再び会うたは、これはただの縁ではあるまい…定めじゃ。」

常盤「定め…。」

弁慶「さよう…あの平治の戦で背負うた…定めなのじゃ。わしも牛若も…そなたも…。」

その後、すぐさま遮那王と弁慶は平泉に向けて旅立ったようで…

尾張国 山中…

弁慶「ようやく尾張か…平泉は遠いのう…。」

遮那王「弁慶、私はここで元服する。」

弁慶「何故…かようなところで?」

遮那王「尾張は我が父・義朝の最期の地ゆえ…。どうせ烏帽子親など居らぬ身の上。ならばこの地で…亡き父の御霊に見守られ…自ら元服したい…。」

遮那王自ら髪を切り落とした
弁慶の介添えを受け、烏帽子をつけた

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弁慶は懐から一枚の紙を取り出し、広げた

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弁慶「貴方様のお名でござる。常盤殿よりお預かりして参りました。」

月明かりの下、祈る常盤

常盤の声「そなたの父・義朝様より一字頂戴しました。本日より”義経”と名乗るがよい。義経…強き源氏の武者となりなさい。」

こちらも時政同様…
親自身の思いよりも子の意向を尊重した親の一人





そして福原では…

庭で宋からの荷物を品定めしている清盛のもとに時忠が駆け込んできた

清盛「何事じゃ?騒々しい…。」

時忠「中宮様にご懐妊の兆しあり…。」

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こんな顔して振り返った ( ´艸`)プププ ケンイチくんの目、クリッ、クリッ!

清盛「こうしてはおられぬ…盛国、すぐに都へ参るぞ!」

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走る、走る…どこにそんなエネルギーが眠っているんだろう…

平家の館に戻ってきた清盛

清盛「見よ、やはり厳島の社のご利益はてき面じゃ。時子がよそで百日祈ってもご懐妊なさらなかったものを、わしが厳島に月詣でを始めたところ、わずか六十日でこの喜ばしい知らせ。」

(^-^;ハイハイ…by時子

清盛「皆々、男のご誕生を祈るのだぞ。女子ではいかん。」←困った爺さんだ

一同「はっ!」

厳島の社をはじめ、あちこちの寺社で怒涛の如く安産の祈祷が行われ、ついに…

重衡「ご産平安!皇子様、お誕生にござります!」

一同、歓声!

盛国「殿、おめでとうござりまする!」

清盛「ようやった…ようやった徳子…。」そう言って手を合わせ、泣いた




内裏では女房から皇子を抱き取る高倉院

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それを見つめ微笑む徳子

皇子は生後わずかひと月で立太子となり、その名を言仁(ときひと)と定められた

言仁の百日の宴が無事に執りおこなわれた…その直後

清盛「機は熟した…。」

その後、平家の館では…

重盛のもとに貞能が駆け込んできた

貞能「大殿、ご上洛の由にござります。火急にして大事な用とのこと。」

重盛「さようか…。では早速皆を集めよ。」

貞能が立ち去り…
重盛は立ち上がるがそのまま倒れた

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重盛不在のまま、広間に一門勢ぞろい

清盛「知っての通り、ついにわしは東宮の外祖父となった。またいつ何時、我らの勢いを面白う思わぬ者が現れ、法皇様に要らぬことを吹き込むやもしれぬ…。かの鹿ケ谷の企ての如く…。さようなことを防ぐために、法皇様にはこの館へお越しいただいてはどうかと考えておる。」

頼盛「それはすなわち…法住寺殿を攻めよと?」

清盛「御所を攻めれば、北面の武士どもと無用な争いとなる。速やかに兵を繰り出し、院をお連れ参らせよ!」



その頃、法皇は乙前の屋敷を訪れていた

乙前は床に伏していた

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乙前「これは…法皇様。」そう言って起き上がろうとした

法皇「そのままでよい。大事無いか?」

乙前「法皇様こそ…お寂しくございませぬか?近臣方がこぞっていなくなってしまわれて…。」

法皇「己の招いたことじゃ…。だが、このままにしてはおかぬ。命を落とした者たちのためにも…わしは・・・法皇故…。この国の頂に立つ者故…。」

乙前「やはり気がかりにござります。」

法皇「何がじゃ?」

乙前「法皇様と入道様の双六遊びの行末が…。」

法皇「まだ…わしには手駒がある。」




その後、平家の館では…
清盛の命により、一門は広間に武装して勢ぞろい
清盛も赤の法衣の下に鎧を着けている
そこに烏帽子、白い直衣姿の重盛がやってきた

如何にも具合が悪そうな重盛の無表情な顔つきが少し怖くもある

重盛がいつもの座に向かうと、そこには宗盛が…
重盛の無言の「どけ!」が聞こえてくる…もちろん宗盛は一つ下座にずれたよねsweat01

清盛「重盛…その姿は何とした?」

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重盛「父上こそ、そのお姿は何事にござりますか?」

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親子とは思えない感情のない冷ややかな会話が怖いの

清盛「しばらくの間、法皇様にこの館においでいただこうと思うてな…。」

重盛「何と情けないお言葉。一門の運も尽き果てたのでござりましょう…。人は運が傾き始めると必ず悪事を思いつくものにござります」

清盛「これは悪事ではない。国造りじゃ。」

重盛「法皇様がおられてこその…国でござりましょう…。」

清盛「それはやってみねばわかるまい。この平清盛がやってみせると言うておるのじゃ。」

重盛「分かりました。では法皇様の御所は私が警固致します。」

清盛「何じゃと?」

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重盛「五位に叙されてよりこちら、法皇様のご恩を受けなかったことなど一度もござりませぬ。その恩の重さを例えれば、千粒万粒の宝玉よりも重く、その恩の深さを例えれば、幾重にも染めた紅の色よりも深いでしょう…。故に私は御所へ参り、幾ばくかの手勢を連れて法皇様をお守り致します。」←重盛は学があり、表現力豊かだな

重盛は立ち上がり、その場を去ろうとした

清盛「重盛!」

清盛は立ち上がり、重盛に近づいていく

清盛「今一度言う。これはわしの国造りじゃ。」

そう言うと重盛を突き倒し、続けた

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「それを阻むというのじゃな?平家の棟梁であるそなたが…わが子であるそなたが…。」

今まで表情がなかった重盛が泣き出した

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重盛「悲しきかな…法皇様に忠義を尽くそうとすれば…山の頂よりもなお高き父上の恩を…たちまち忘れることになります。痛ましきかな…父上の不孝から逃れんとすれば…海よりも深き慈悲を下された…法皇様への不忠となります。」

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重盛「忠ならんと欲すれば…孝ならず…。孝ならんと欲すれば…忠ならず…。進退これに窮まれり…。」

重盛は清盛の手を握り、続けた

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「かくなる上は…この重盛が首を…召されそうらえ。さすれば…御所を攻め奉る父上のお供もできず…法皇様をお守りすることも…できますまい…父上…。」

こんなになるまで苦しんでいたのね (ρ_;)

重盛は声を上げて泣いた

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重盛の命がけの懇願に清盛も折れざるを得なかった。だが、この重盛の一途な忠義、孝行こそが法皇の付け入る隙でもあった…。

五十話もある中で印象に残っているものは?と聞かれたら…
たぶん真っ先にあげるのがこの回
やはりラストシーンの重盛のセリフが胸にグッときます
この長台詞&難しい演技をワンテイクで撮ったというのだから、窪田くんが今や”演技派俳優”と言われるのも頷けます(清盛で初めて窪田くんを知りました)

命がけとも言える懇願が今回は父・清盛に通じたけれど…
寿命を縮めてしまうほどの苦難が今後も重盛に降りかかってきます

大河ドラマ「平清盛」再放送!42話「鹿ヶ谷の陰謀」

法皇の反撃が深く静かに始まろうとしていた

京・鹿ヶ谷…

法皇「機は熟した。これより我らは平家を討つ!」

目を見開き、驚いたのは多田行綱、ただ一人

行綱「さ、されど討つと仰せになりましてもいかにして…。平家は天下第一の武家。その力は重々承知のはず。」

成親「そのためにこそ多田蔵人行綱殿…そなたに来てもろうたのです。そなたの配下の武士を集めるがよろしい…。」

行綱「されど…それらの兵は多田では動かせませぬ!」

西光「そのために俊寛殿を呼んでおる。俊寛殿は法勝寺の執行。寺の領地をいかようにもできよう…。」

俊寛「お任せあれ。」 ←俊寛は堂々と構えている

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西光「平判官康頼殿は公卿方に働きかけよ。」

康頼「承知しておりまする。」←この人も怯えた様子は一切なし

西光「朝廷を我が物の如く操り、公卿気取りで我が世の春を謳歌する平家。よもや攻めて来る者があるなどと思うまい。今の平家は隙だらけぞ。」

そこへ三方を抱えた僧たちが入ってきた

行綱「これは?」

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成親「宇治布三十反にてござります。これにて数多の白旗を作る所存。」

行綱「白旗?」

成親「さよう…源氏の旗にござります。源氏はかつて平家と並ぶ武家の名門。そして行綱殿…そなたとて源氏の一党。」

そう言われ悩む行綱が、法皇に頷かれ決意を固めた様子

成親「まずは方々、誓いの酒を頂きましょうぞ。」

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皆、杯を掲げ、飲み干す
…と、行綱がうっかり瓶子を倒してしまう

行綱「あっ、これはご無礼を…。」

成親「おや…瓶子(へいし)が倒れましたぞ!」

俊寛「”へいし”が倒れたですと?これは幸先のよい…。」

そう言って一同は笑った

西光「平氏の首はこうしてやればよい。」

西光は瓶子の口を何度も何度も叩き、壊した

この人たちの平家に対する恨みが相当なのはわかるけれど、これから討つのにこういう幼いやり方…嫌だな

法皇「まず、福原の清盛を都におびき寄せる…。」




その頃、伊豆では…

「昨日が今日でも…今日が明日でも…明日が昨日でも…まるで変わらない日々を私はこの地で過ごす…平家の繁栄を指を咥えて眺める…さよう定めを与えられておるのだ。」
そう言った頼朝のことを政子は思い出していた

…と、父・時政に呼ばれ、我に返る

時政「婚礼のことだが…山木兼隆様との話が纏まった。平家ゆかりのお方でな…心構えをしとけ。」

政子「申し訳ござりませぬが父上…私は山木様の元へは参れませぬ。」

時政「何と?」

政子「今は…捨て置けませぬ。」

時政「何のことじゃ?」

政子「佐殿にござります。平治の戦で平家に負け、親兄弟まで亡くされ、この伊豆に流され、授かった赤子まで殺されて、そのまま朽ち果てようとしておられる。それを知ってしまった以上、のうのうと平家ゆかりのお方の元へ行くなど断じて…。」

そこまで言いかけて政子は父に叩かれた

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時政「佐殿には関わるなと言うたはずじゃ。」

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政子「されど!」

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時政「政子!父の心が分からぬか!佐殿にはわしができる限りのことをする。ひと月の後には山木様のもとへ参れ。」そう言うと時政は政子の涙を拭って立ち去った

時政は伊東祐親の娘のようになって欲しくないだけ
どこにでもある親心
でも政子にとって頼朝はすでに放っておけない人…これが恋だと認知しているかはわからないけど
頭ではわかっているけど…ってやつですね




法皇は突如、比叡山・延暦寺にて明雲を捕縛し拷問
天台座主の解任と所領の召し上げを決めた




その後、内裏では公卿方が…

経宗「そもそも明雲の罪状とは何でござりますか?」

基房「根も葉もない言いがかりばかりでおじゃる。されど、法皇様は斬首せよとの仰せ。」

恐れる経宗

基房「せいぜい流罪が相当でおじゃろうが…。」

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兼実「流罪と断ずる前に相応の詮議と配慮があってしかるべき。また流罪にしても猶予の仰せあるべき。」




そして、福原では…

盛国「いつにも増して常軌を逸したお振る舞い。」

清盛「仕返しには間違いなかろうが…何かおかしいのう…。」

盛国「おかしい?」

清盛「どこかあのお方のいつものやり口とは違うような気がしてならぬのだ。」

おおっ!清盛の人を見る目、勘の鋭さは天下一品!これがないと頂点には立てないのか…



その後、明雲は…
伊豆へ護送される途上にあった
その警固に当たったのは伊豆守・源頼政の兵
そこへ比叡山の僧が押し寄せ、頼政の兵に襲い掛かり明雲を奪い返した

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そして御所では…

成親「山法師どもが明雲を奪い返したとのことにござります。」

西光「ここまでは法皇様の読み通り…お見事にござります。」

法皇「この後も手はず通りに進めよ。」←これは法皇の策略だったのね!?


その後、御所に重盛と宗盛が呼ばれ…

西光「此度の山法師どもの振る舞い不埒千万。すぐさま攻めよ。」

重盛「おそれながら直に山門を攻めるなど聞いたことがござりませぬ。」

宗盛「強訴が起きてはじめて退けるが通例…。」

西光「恐れ多くも法皇様の命であるぞ。」

重盛「まずは…父・清盛入道の指図を仰がぬことには…いかんともしがたく…。」

成親と西光のアイコンタクト ←これも計画通りかぁ~




その後、ついに清盛が上洛

成親「法皇様は平家の武力をもって山門を攻めよとの仰せ。」

清盛「恐れながらそれではかえって法皇様のご威光が地に落ちる恐れがござります。」

西光「何故じゃ?」

清盛「明雲殿を捕縛、拷問、流罪となさったことには宮中にも不服の声が多いと聞き及びまする。もとより明雲の罪状には確たる証拠もなし。これ以上山門をいたぶるは得策ではござりませぬ。」

西光「ならぬ。今すぐ攻めよ。」

法皇「まぁよい。平家にとっても一大事であろう。しばし都に留まり、一門で重々話し合うがよい。」


法皇の駒が一つ、また一つと進んでいく様が見えるよう…
でも今のところ清盛にはそれが見えてないんだけどね…



平家に戻った清盛は、一門の意見を一通り聞くが…
やはり何かわからない胸騒ぎがし、しばらく法皇の出方を探ることにした



源頼政宅に多田行綱が訪れた

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頼政「俄かに如何なされた?」

行綱「平家打倒の企みが進んでおります。頭目は法皇様にござります。」

それを聞き、驚く頼政

行綱「兵の備え万端整うたところで入道めを御所へ呼び寄せ、絡め捕る。これを人質として六波羅を攻めるという手はずにござります。武勇の誉れ高い頼政殿がお力をお貸し下されば、この企み…法皇様のお考え通りに進みましょう…。」

頼政「申し訳なきことながらそれがし、もう平家のためにも源氏のためにも戦う気も…力も…持ち合わせぬ。」

行綱「打ち明けましたからにはそうは参りせぬ!」←そうよね…でもどうするの?

頼政「一つ申し上げまする。やんごとなき方々が酒の席で思いつかれた企てで倒せるほど…平家は脆くない。よくよくご思案の上、ことを進められませ。」そう言って頼政は去っていった



その後、御所では…
庭に白旗がはためく中、行綱は西光から命を受ける

「決行三日後。この御所にて清盛を絡め捕った後、その旗を掲げ、平家を攻めよ。よいな?行綱殿…。」

…と、打倒平家のメンバーの一人・平康頼が入ってきて…

「申し上げます。重盛殿のご妻女が訪ねてきております。」

顔色が一変する法皇

成親「我が妹・経子が?何故、今?」

康頼「ことが露見したのではござりますまいな?」

急ぎ経子のもとへ向かう成親と西光

成親「経子、何用あって参った?」

経子「何用とは情けない。今日五月二十九日は我らが父・家成のご命日ではござりませぬか。今ならば入道様も都におられます故、近く盛大に法要を執り行ってはどうかと…我が夫・重盛も申しております。」

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成親「あぁ・・さようなことであったか。sweat01

西光「義理とはいえ、私にとっても父であったお方。無論そのように致そう…。sweat01

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経子「ありがとうござります。ではよしなに…。」そう言って経子は去っていった

成親「しかしまさかかような仕儀になるとは…我ら親不孝者にござりますな。」

西光「あの頃は世はのどかであったということじゃ。野良犬の声なんぞに耳を傾けたがために………きっと首を取ってやる。」

ここで経子を御所にやったのは、清盛の策?考えすぎ?




平家の館では…

重盛「明日、御所へ参れと法皇様よりの仰せ。早う山門を攻めよとのご催促と思われます。」

清盛「似たような心地がするのじゃ…信西殿が首を獲られた夜と。ざわざわと嫌なものが夜のしじまに息づいておる…さような心地がするのじゃ。」

そこへ家臣・貞能が…
「ご無礼を仕ります。客人にござります。」

清盛「客?」

盛国「多田蔵人行綱か…。火急の用とは何事じゃ?」

行綱「実は…平家打倒の企てが密かに進んでおりまする。明日、御所へお越しになるようお下知があったことと存じます。そこで入道様を絡め捕り、人質とした上で六波羅を攻める手はず。」←あ~、こういう小心者が仲間にいるとねぇ…頼政の言葉で決断したのかな?

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盛国「俄かには信じられぬが…。」

行綱「六波羅攻めの際、掲げよと権大納言成親様より授けられました源氏の旗にござります。」

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重盛「成親様じゃと?まさかさような…。」

行綱「これは成親様自ら取り寄せられた宇治布にて作られたもの。出所を確かめればすぐにもわかりましょう…。」

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清盛「頭目は誰じゃ?」

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そして伊豆では…

昨日と変わらぬ今日が来た…と目覚めた頼朝はそう思っていた

その日、政子は婚礼の日を迎え、両親に挨拶をし、旅立っていった

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そして…法皇の企てを知ってしまった清盛の次の一手が始まった

平家の屋敷に亡き父の法要の件で呼ばれる成親

貞能「成親様…どうぞ、こちらにござります。」

成親がふと目をやると宇治布の旗が燃やされている
…と、それに気づくな否や家人らに囲まれた!

「何じゃ…、何じゃ!」慌てふためく成親


そして時を同じくして西光の館でも…

読経中の西光
大きな物音とともに忠清とその郎党らが踏み込む



そして御所では…

俊寛「多田蔵人行綱殿の兵がまだ着かぬようにござりまするな…。」

法皇「成親と西光はいずこじゃ?」

康頼「申し上げます。権大納言成親様ならびに西光法師が平家に捕らえられた由にござります。」

それを聞いて腰を抜かす俊寛
苦々しい表情で賽を握り締める法皇




その後、平家の館では…
庭に捕えられた西光が…
屋敷の中には平家一門勢ぞろい
そこへ清盛がやってきた

清盛「西光殿、何が気に入りませぬ?宋銭を広めるにあたり貴殿の力を仰ぎながら二人のお子を流罪にしたことにござりましょうか?ならば恨まれるは筋違い。全ては貴殿の敬うてやまぬ信西殿の国造りのため、致し方のないことにござります。」

西光「我が主・信西の目指した国造り…そなた如き者に…あの方の代わりが務まると思うてか?聞こえたか?…無頼の高平太。」

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清盛「どうやらお分かりいただけぬようにござりますな。」

清盛は左手を上げ、合図すると、家人数人が西光を羽交い絞めにした上殴る蹴る




その頃、伊豆では…

政子は嫁ぎ先の山木家へ向かって家人とともに山道を歩いていた

豪族の娘と言えど、両親は生家でさよなら、三人ほどの家人と持てるだけの荷物を持って歩いていくのかぁ~

そのうち雷鳴が轟き、雨が降り出し、木陰で足止めを余儀なくされた




平家の館では…

家人に羽交い絞めにされた西光は、殴られまくりながらも清盛に向けて言葉を発した

「まったく…我が主・信西の先見の明よ。二十年も前に野良犬を朝廷に上げればこうなることを見抜いておられた。平治の戦で源義朝は我が主の首を獲った…されど、もしあの時、義朝が兵を挙げなんだとしても、いずれそなたがわが主を討っていたであろう…。何となれば…そなたの国造りは志ではない…復讐だからじゃ!」

清盛「復讐?」

西光「さよう…。己を犬と扱う王家への…恨みつらみに突き動かされておるだけだからじゃ!さようなものに付き合わされて…よい面の皮じゃ!民も…公卿も…うぬらもな!」

清盛は立ち上がる

西光「どこから現れ…どこへ行くのかもわからぬ…得体の知れぬ男の復讐に…付き合わされておるのじゃからな!」

清盛は抑えていた怒りを爆発させて西光目掛けて駆け出し…思いっ切り蹴り倒した

見かけおじいさんの清盛の猛ダッシュが早いの!
蹴り倒した西行の後ろにはマットなどなくて…頭、大丈夫?って今更ながら心配してしまったsweat01 怪我などなかったでしょうか?(本当、今更なんだけど…)

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怒りに任せて何度も何度も踏みつける清盛
ここまでの怒り…人間にあるんだねぇ…
しかも老体の清盛のどこからそのエネルギーが出てくるんだろう…

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そして伊豆では…

嫁ぎ先に向かっていたはずの政子が一人戻ってきた
自宅ではなく、頼朝の館に…
驚く頼朝
「政子殿!」

ずぶ濡れの政子は頼朝を通り過ぎ、館に上がって、他には目もくれず、つづらの中から”髭切”を取り出した

頼朝「何を!」

そう言って政子から髭切を取り上げようとする頼朝と離さない政子はもみ合いなった
そこへ藤九郎が帰宅
…と、髭切の鞘が外れて鞘とともに頼朝が庭に転がり落ちた

藤九郎「あっ!」

政子「”遠く伊豆より平家の繁栄を指を咥えて見ておれ!”そう入道様に言われたと仰いましたな?それはまことかような暮らしをせよということか!」

頼朝「他に何があると申す!」

政子「ならば、なぜこの太刀を渡された!武士の魂を忘れるなということはないのか!?」

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清盛(回想)「俺はこの先も生きてゆかねばならぬ。お前がおらぬこの世で武士が頂に立つ世を切り開いてゆかねばならぬのだ!」

西光「見よ!この粗暴な振る舞い。どこまで行っても性根は無頼者ぞ!卑しき犬ぞ!」

清盛(回想)「乗り越えてこその武士じゃ。醜きことに塗れようと必ずこの世の頂に立つ!」

佐殿は髭切を見つめる

清盛(回想)「途中で降りた愚かなお前が見ることができなかった景色をこの目で見てやる!」


清盛は西光を踏みつけながら叫ぶ
「わしは武士じゃ。武士の世を…作るのじゃ。武士の世を!」

清盛(回想)「誰が殺してなどやるものか…まことの武士が如何なるものか見せてやる…。」

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頼朝が政子へ視線を移すと政子はにっこり笑った

政子「それを…言うておこうと思っただけだ。ご無礼を致しました。」

そう言って立ち去ろうとした政子の手を咄嗟に掴む頼朝

頼朝「連れて行ってくれ…。私を明日へ連れて行ってくれ…。昨日とも違う、今日とも違う…私の明日へ…。」

プロポーズって言っていいのかな?でも結果、夫婦になるんだからプロポーズですよね?
こういうのもいいな…
”あたしについて来なさい”タイプの政子にピッタリ!

政子「連れて行けとは…女々しいお方じゃ!共に参ろうぞ!まだ見ぬ明日へ…。」

政子、照れていたけど、格好いい!AKIもついていきたいぞ!

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そして平家の館では…

未だ西光を蹴り続けている清盛をようやく重盛が止めに入る

清盛の体を思って?
止めるならもっと早く
でも斬首なら…止めなくても…ねぇ…ダメなのかな?

重盛「父上!父上!もうおやめくださりませ!」
   
重盛はやっとの思いで西光から清盛を引き剥がした

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西光「わかって居ったことじゃ。我が主・信西が死した時…天は…この国を見捨てた。」

清盛「洛中引き回しの上、朱雀大路にて…斬首せよ。」

家人が西光を引っ立てていく
…と、そこには信西愛用の算木が…
目にした清盛は真っ二つにへし折り、投げ捨て…「焼き捨てよ。」


そして伊豆では…

どしゃぶりの中、抱き合ったままの頼朝と政子を見かねた藤九郎が声を掛けた

「ほらぁ…殿!政子殿!大雨ですぞ…さぁさぁ…。」そう言って館の中へ誘った

政子は地面に落ちたままの鞘を拾い、頼朝に手渡す
頼朝は政子を笑顔で見つめ、政子も笑顔で返した

頼朝(ナレーション)「私は”私の明日”を見つけた。そのとき清盛は…明日を見失いかけていた。」




その後、御所では…

庭を見つめている法皇のもとへ乙前がやってきた

法皇「乙前…わしはまた失うのか?」 ←気弱になってる法皇、珍しい

乙前「国の頂を巡る壮大なる双六遊び。数多の駒を失うは道理にござりましょう…。あなた様も…入道様も…。」←決して慰めなどは言わない

ラストシーンは足を引きずりながらも力強く前に進む清盛
清盛の心情を表しているような気がするんだけど…

前回は清盛と法皇の賽を振るシーンが交互に…
今回は西光に怒りをぶつける清盛と、頼朝と政子のカップル誕生が交互に…
そこに回想として清盛が少年頼朝に言ったセリフも混ざったりして…
こういう描き方、さすがだなって思いました

大河ドラマ「平清盛」再放送!41話「賽の目の行方」

高倉帝と中宮・徳子の間に皇子誕生の気配は未だなかった

福原の清盛はイライラ…
宋から取り寄せた品々を厳島に送るよう盛国に命じた
もちろん徳子の懐妊祈願のために…

清盛「建春門院様亡き後、皇子様のご誕生は平家にとっても急務。早う生まれて来て下さらねば困る!」

盛国「こればかりは授かりもの…。」 ←そうよね…いくら清盛でも双六の賽を操るより難しい

清盛「それでもじゃ!」

そこへ家臣・貞能が…
「急ぎお耳に入れたきことがござります。」

貞能は清盛に一枚の紙を手渡す

貞能「法皇様の九の宮様、十の宮様のことにござります。」

清盛「お二人とも幼くして寺に入れられ、いずれ僧となられるはずだが…如何した?」

貞能「法皇様が都に呼び戻され、帝のご養子になさったと…。」

驚き、立ち上がる清盛

盛国「中宮様に皇子様が授からねば、そのいずれかを次の帝にとのお考えにござりましょうか?」

清盛「他に考えられまい。だがそれは中宮様を蔑ろにする事であり、また王家をお支えしようとする我ら平家の考えに反すること。」

盛国「これまでならば、建春門院様がお諌め下さったのでしょうが…。」

清盛「すぐに重盛を呼び、法皇様の元へ向かわせろ。我ら平家の忠義に二心なきこと、法皇様にくれぐれも申し上げるのじゃ!」




そして重盛は御所へ…

重盛「我ら平家の忠義は天地神明に懸けて変わりござりませぬ。わが弟、左近衛権中将・知盛にござります。」

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知盛「近く法皇様の御為、亡き建春門院様の菩提を弔う寺を建立したく考えておりまする。また”蔵人頭”となること叶いますれば一層お役に立てましょう…。」

法皇「苦しゅうない。」

重盛と成親がアイコンタクト…任せておけgoodってこと?

重盛と知盛が立ち去った後…

西光「九の宮様、十の宮様を呼び戻されたことで焦ったのでござりましょうな…。平家の武力、財力を繋ぎとめておくためには此度、望みをお聞きになってもよいのでは?」

法皇「滋子が生きておればな…。」

その後、結局…
法皇の近臣の一人が知盛を差し置いて”蔵人頭”に任じられた



清盛の次の手は…延暦寺天台座主・明雲

明雲「来年の千僧供養の件にござりますな?」

清盛「さよう…。建春門院様が身まかられて後、初めての千僧供養。盛大に催したい思うてな。」

明雲「建春門院様亡き後、法皇様はこれまで以上に気ままなお振る舞いをなさっておられるようで…。この度の法皇様のお仕打ち、どうやらいよいよ平家の力を削ぐおつもりでござりましょう…。」

その言葉を清盛は笑い飛ばした

清盛「さようなことはさせぬ!そもそも力を削ぐなどと、我らを思うままに未だ操れると思うて居られるなら片腹痛いことこの上ない。明雲殿、いざという時にはお力を貸していただけましょうな?

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明雲「いざという時?」

清盛「法皇様のお力を抑えねばならぬ…そう思うた時にござります。」




その後…
法皇は千僧供養のため福原を訪れた

この年の正月…重盛は”左近衛大将”、宗盛は”右近衛大将”に昇進し、清盛と法皇とのわだかまりは解けたかに見えた

清盛「ようこそおいで下さりました。亡き建春門院様の御為、とりわけ盛大な千僧供養を催す所存にござります。」

法皇「滋子と共にここからあの海を見た。最後に訪れたはわずか一年前だというのに…まるで幻のようじゃ。……もうここへ来ることはあるまい。」

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その言葉に清盛をはじめ重盛、宗盛、盛国…成親、西光でさえも驚いた

法皇、成親、西光が去り、その後を重盛と宗盛が続いた
残ったのは清盛と盛国のみ

清盛「盛国…いざという時・・その時が来たようじゃのう…。」

清盛の次の一手が始まります



帰京した西光のもとに息子・師高、師経兄弟が来た

師経が加賀国目代として任地に赴いていた際、鵜川寺に立ち寄り、”風呂につかりたい”と申し出た
しかし、法皇の近臣・西光の子だとして断られた
この寺は、延暦寺の末社で比叡山と対立している法皇ゆかりの者を入れることはできないと言った
腹を立てた師経は強行に入ろうとした
初めは些細な小競り合いが、次第に大きくなって…
最後には師経が寺を焼き討ちに…!

これに本山の比叡山が怒り、「師高、師経を流罪にせよ!」と神輿を担ぎ、強訴を起こした




福原では…

のんびりと双六を楽しむ清盛と盛国

盛国「師高殿と師経殿の流罪を求める強訴が始まった由にござりまする。」

清盛「それでよい…。」 計画通りにことが進んでいるのね こわっ!




その頃、重盛は法皇のもとに…
”直ちに内裏を守り固め、山法師どもを退けよ”と命が下され、出動!

…と、西光に呼び止められる

西光「何としてもわが子・師高・師経が流罪にならぬよう守り抜いて下さりませ。」

清盛に怒っていたくせに、こうなると頭を下げてくるなんて…


重盛「無論…師高殿も師経殿も我が父の求めに応じて任地にて宋銭を広めて下さっていたと聞き及びまする。平家の棟梁としてどうして蔑ろになどできましょう…。」

どんな状態でも義を大事にする重盛
そんな重盛がいてくれるから、その陰で清盛は悪だくみを進めることができるんだけどね…

重盛「強訴を退けよと法皇様よりのお下知じゃ!皆々内裏を守り固めよ!」

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貞能「されど殿、叡山とは仲悪しくならぬようにと福原の大殿が常々…。」

重盛「わかっておる。あくまでも脅しをかけるに留めるのじゃ。この軍勢を見せつければそれだけで恐れをなし、逃げて行くはず。者ども!断じて手荒なまねはするでないぞ!」

ドスの効いた物言い、威厳があるな…窪田くんの演技に拍手!



盛国と双六を楽しむ清盛

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乙前と双六を始めた法皇

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二人が放つ双六の賽が交互に描かれる演出がいいよね!

法皇・近臣「申し上げます。重盛の郎党が強訴を退けようとして神輿に矢を射た由にございまする。」

な、な、何だって!!という表情の法皇

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重盛は強訴の阻止に失敗したばかりでなく、神輿を傷つけるという大失態を犯してしまったsweat01

矢が刺さった神輿を見て恐れおののく公卿たち

「われわれでは手が出せん。六波羅へ人をやれ。」そう家臣に命を出す者に声を掛ける成親

成親「そなたは?」

「多田蔵人行綱と申します。」←この方、今後法皇側とも、清盛側とも深く関わっていきます

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成親「…ということは、源氏の武者か?」

行綱「源氏と言いましても今は皆、平家の家人も同じにて…。此度も左大将・重盛様のお召しがあり強訴を打ち払うため参じました。」

成親「あの矢は重盛の郎党が射たというは…まことか?」

行綱「はい…まこと神仏も恐れぬ平家のすさまじい所業にて…。」




福原で双六を楽しむ清盛のもとに神妙な顔をして重盛が訪れた

重盛「父上…申し訳ござりませぬ…。我が郎党の勇み足にてかえって事を荒立てる始末となり、面目次第もござりませぬ。」

清盛「ようやった…。」

重盛「いえ、まこと私の不徳の…。」  ”へっ?”という顔

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清盛「これで朝廷は比叡山の求めに応じざるを得まい。」

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な、な、何だって!これは父上の策略だったか… by重盛




一方、御所では…

西光「今・・何と仰せになりました?」

基房「加賀守・師高は尾張国へ。その目代・師経は備後国へ…流罪と相成った。」

西光「我が子二人とも流罪にすると仰せか?神輿に矢を射たは左大将・重盛が郎党ぞ!」

兼実「その郎党たちはすでに捕縛しました。だが、それしきでは比叡山の気が治まらぬのも道理。」

西光「されど!」

兼実「何と言われましてもこの沙汰…覆ることはござりませぬ。」

そう言うと基房と兼実は立ち上がりその場を後にした

法皇「西光、そなたは入道に陥れられたのじゃ。おおよそ入道は明雲と結んで鵜川寺で諍いが起きるように仕組んだに違いあるまい。」




場面はそのまま福原の清盛に…

清盛「もとより鵜川寺での一件は明雲殿とわしとで仕組んだ。延暦寺の末社である加賀白山に命じ、師経と諍いを起こすように仕向けたのじゃ。」

重盛「何故…そのような…。」




場面は再び御所に…   ←こういう演出もいいよね

西光「何故…さような?」

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法皇「師高・師経の流罪により父である西光…そなたの力は削がれよう…。」





再び福原の清盛が…

清盛「そして西光殿が力を削がれれば、法皇様も力を削がれる。」

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法皇「あやつは…平清盛はわしの力を削ぎ、わしを退けて…この国を思うままに操ろうと企んでおるのじゃ!」

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重盛「もとより父上は法皇様をお助け参らせるおつもりはないのでござりますか?平家の力を高め、王家をお支えしその先に…父上の作りたい国というものがあるとばかり思うておりました。違うのでござりましょうか?」 ←重盛は未だ真っすぐで清い心のまま

清盛「賽の目は…めまぐるしく変わるものぞ。」





そして清盛の策略を知った御所では…

成親「面白うないのう…。」  ←今は亡き信頼(塚っちゃん)の台詞ね!懐かしい!

西光は懐から取り出した宋銭を叩きつける!

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西光は鬼の形相
法皇、成親も怒りを露わに…
法皇の次の一手は?



そして伊豆にも…
西光法師の二人の子が流罪となった一件はすぐに聞こえてきた

政子「父上、お呼びにござりましょうか?」

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時政「そなた…近く誰ぞの妻となれ。わしがよき相手を探してやる。」

政子「私はまだそのような…。」

時政「平家にゆかりのある男のもとへ行くがよい。我らが生きておる限り、平家の天下は続くであろう。政子…そなたには心も体も健やかで暮らして欲しいのじゃ。」

う~ん、親の心、子知らず。子の心、親知らずってところね



そして、鞍馬寺でも…

笛を吹く遮那王のもとに僧都がやってきた

僧都「そなたも出家せねばなるまい。何故今になって躊躇うておる?」

遮那王は弁慶から聞いた話を思い出した

弁慶「うぬの父は源氏の大将・源義朝殿じゃ。」

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遮那王「源氏の…大将?」

弁慶「さよう。平治の戦にて清盛入道に滅ぼされた。そしてあの戦の最中、うぬは常盤殿の腹の中におったのじゃ。」

遮那王「何故、あなたがさようなことを存じておるのです?」

そう聞かれて笑い出す弁慶

弁慶「何を隠そう、うぬを取り上げたはこのわしじゃ!」

「えっ!」という表情の遮那王

弁慶「やはり血は争えぬ。うぬの強さ…まこと源氏の大将たる血筋の者と見た。胸糞が悪いほどの平家の専横ぶり。叩きのめせるはうぬしかおるまい!」

遮那王「母は言いました。私には哀しみとも憎しみとも無縁に生きてもらいたいと…。今のお話、聞かなかったことに致します。」

そう言って立ち去ろうとした遮那王の背中から叫ぶ声

弁慶「わしは武蔵坊弁慶じゃ!ここで待って居るぞ~~!」

遮那王は一瞬立ち止まるがまた歩き出す

弁慶「うぬの気が変わるのを待っておるぞ~~~!」

父が誰かを教えることは清盛を憎しむことになる…そう思って喉まで出かかった言葉を何度も呑み込んだ常盤だったのに…
こんな形で真実を知ってしまうとは…
結果は皆さんもご存じの通りです

そして…都では思いも寄らぬ陰謀が企てられていた

法皇「機は熟した。これより我らは…平家を討つ!」

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